日本でデザインの専門学校を卒業後、長年デザインの仕事を続けてきた山田恵さんと野原木綿子さん。X JAPANのToshiのCDジャケットやジャネット・ジャクソンJALキャンペーンのポスター、ミック・ジャガーのソロ・コンサートのパンフレットまでも手がけたプロフェッショナル。

余談だが、私の「ハーレム日記」の本のブックカバーも、快く友達価格で引き受けてくれたご両人。本当に感謝している。

1997年に入ってからは、ウェブ・デザイン事務所を共同経営していた。大手企業をクライアントに仕事も順調。ところが2000年、二人は会社をクローズしてまでもアメリカに渡る決意を固めたのだった。さて、その理由は?


アメリカのウェブ業界で天下とってやる!

「もちろんアメリカン・ドリーム!(笑)ウェブ業界で天下とってやるみたいな。今まで日本で、いろんなデザインの仕事を一巡してきて、ウェブ・デザインをはじめたけど、数年前からその本場はアメリカだった。自分たちの力がどこまで通用するのかっていうのも試してみたかったし。

山田恵さん(右)と野原木綿子さん(左)
もう一つの理由は日本にいると将来に閉塞感があったこと。日本のデザイン業界って年功序列。発注される時に、30代で女性ってなると足元見られやすくなってしまう。日本だと、若いほうがデザイナーを使いやすいと判断されがちだし。アメリカは実力主義だから、年齢や性別は関係なくて、逆にそれで差別したら問題になってしまう。

日本で男性デザイナーは、カリスマデザイナーになるとか、会社を持って経営者になるとかで、それを回避していけるけど、女性デザイナーは今ひとつ立場が弱くて。経営者になったところで、『女』だからって低く見られがちだったね。もちろんこれは個人の意見だけど。」