馬さんの店 龍仙 本店(マーサンノミセ リュウセン ホンテン)
龍仙粥(上海料理)

12種類あるお粥のメニューで一番人気があるのが、龍仙粥(750円)。馬さんの店 龍仙は朝7:00からオープンしているので、朝粥にぴったり(撮影:小林恵介)

12種類あるお粥のメニューで一番人気があるのが、龍仙粥(750円)。馬さんの店 龍仙は朝7:00からオープンしているので、朝粥にぴったり(撮影:小林恵介)


横浜中華街で唯一、朝7:00からオープンしている「馬さんの店 龍仙」。壁にぎっしりと貼られたメニューは200種類以上もあるそう。上海出身の料理人が、アラカルトからコース料理まで、本場上海の料理を提供しています。

朝粥が楽しめるとあって、週末や休日は朝から行列することも。12種類のお粥メニューで一番人気なのが「龍仙粥」です。エビ・イカ・ホタテ・白身魚が入った海鮮粥で、揚げワンタン・ザーサイ・青ネギがトッピングされています。前日からじっくり仕込まれたお粥のベースは鶏スープ。朝にぴったりの優しい味わいです。お粥の中に海鮮が隠れているので、レンゲで探しながら食べてください。
メニューのほか、有名人の写真がたくさん! にぎやかな上海の屋台の雰囲気(撮影:小林恵介)

メニューのほか、有名人の写真がたくさん! にぎやかな上海の屋台の雰囲気(撮影:小林恵介)


もう少しボリュームが欲しいという方には、油条(中国式の細長い揚げパン)や点心を追加しては。馬さん自慢の点心はすべて工房で手作りされており、特に、横浜中華街「美食節」イベントの点心品評会で銀賞を受賞した「小籠包」と「五目もち米焼売」がおすすめです。
 
朝7:00から深夜2:00までオープンしており、いつでも美味しい上海料理が楽しめます(撮影:小林恵介)

朝7:00から深夜2:00までオープンしており、いつでも美味しい上海料理が楽しめます(撮影:小林恵介)


市場通りには姉妹店となる「馬さんの店 市場館」が2008年にオープン。近隣には、お土産専門店「馬さんの点心坊」とオーナーの馬 双喜さんが本場の中国料理を教えてくれる「馬クッキングスクール」もあります。横浜中華街のあちらこちらで、馬さんの味が楽しめますよ。※取材時(2013年3月)の情報

住所:横浜市中区山下町218-5(長安道)
TEL:045-651-0758
営業時間:7:00~翌2:00(L.O.1:00)
定休日:無休
地図:Googleマップ
URL:馬さんの店 龍仙
 

東光飯店(トウコウハンテン)本館
東光チャーハン(上海料理)

子どもでも食べやすい、一口サイズにカットされた具材の下には、ぱらぱらのチャーハンが隠れています。東光飯店の看板メニュー、東光チャーハン(1080円)(撮影:小林恵介)

子どもでも食べやすい、一口サイズにカットされた具材の下には、ぱらぱらのチャーハンが隠れています。東光飯店の看板メニュー、東光チャーハン(1080円)(撮影:小林恵介)


店名を冠した「東光チャーハン」が人気の東光飯店。昭和61年創業の老舗上海料理店です。東光チャーハンは、いわゆるあんかけチャーハンです。エビ・小柱・鶏肉・ニンニクの芽・セロリ・シイタケ・ニンジンの7種類の具材をひと口サイズに切りそろえ、あんに仕立ててあります。このあんの下には、ぱらっぱらの卵チャーハンが隠れています。
東光飯店本館は、大通りから少しはずれた、北門通りに位置します(撮影:小林恵介)

東光飯店本館は、大通りから少しはずれた、北門通りに位置します(撮影:小林恵介)


一口食べてみると、思ったほど濃い味ではありません。それぞれの素材の味を活かしてあり、エビのぷりぷり感、シイタケの味わいが際立っています。20年ほど前、料理長が「一品で、バランスよく食べてもらいたい」との思いから考案されたメニューだそう。

具材の大きさがそろっているので、確かに、どこを食べてもバランスがいい! あんの下に隠れているチャーハンは薄味で、あんとの相性はバッチリです。子どもから大人まで親しまれる味で、一番人気のメニューというのもうなづけます。
東光飯店本館の内観。中華街らしい、赤を基調としたインテリア&円卓(撮影:小林恵介)

東光飯店本館の内観。中華街らしい、赤を基調としたインテリア&円卓(撮影:小林恵介)


一人で訪れると、東光チャーハンだけでお腹いっぱいになりますが、東光飯店は海鮮(特にエビ)を使ったメニューが得意とのこと。数人で訪れて、餃子(焼・水)や有頭エビの塩味揚げ、特製あわびの鉄板焼きなどもお試しあれ。餃子には、ぷりぷりのエビが入っていますよ。

東光チャーハンは、香港路にある「東光飯店別館」でも食べることができます。※取材時(2013年3月)の情報

住所:横浜市中区山下町202 (北門通り)
TEL:045-681-4617
営業時間:11:30~21:45(L.O.21:15)
定休日:水曜
地図:Googleマップ
URL:東光飯店本館(横浜中華街公式サイト)
 

楽園(ラクエン)
モツ料理(広東料理)

楽園のモツ料理でおすすめなのが、牛モツ(センマイ)のネギショウガ和え(1500円)。新鮮で手間ひまかけて下ごしらえすることで、センマイがこんなに真っ白に!(撮影:小林恵介)

楽園のモツ料理でおすすめなのが、牛モツ(センマイ)のネギショウガ和え(1500円)。新鮮で手間ひまかけて下ごしらえすることで、センマイがこんなに真っ白に!(撮影:小林恵介)


モツ料理といえば、中華街を知る人はパッとこちらを思い浮かべる、「楽園」。広東料理店で、中華街大通り、善隣門の横にあります。昭和20年代に創業し、一時閉店したものの、昭和37年に再開、今に続く老舗です。初代は中国から来たコックさんで、中国から日本へやって来た船乗りの方のために、新鮮な内臓を取り寄せて提供していたとのこと。中国では、モツ料理は庶民のメニューとして親しまれており、和え物・炒め物などのメニューがあります。

モツ料理のイチオシは、「牛モツ(センマイ)のネギショウガ和え」。センマイが真っ白なんです! モツは鮮度が一番重要で、さらに下ごしらえに手間をかけることで、こんなに美しい姿になるそう。皮をはいでよく洗ったセンマイをさっと湯がいて、ネギ・ショウガ・薄口の塩ダレで和えてあります。センマイは温かく、コリコリとした食感で、さっぱりとした味わい。噛めば噛むほど、旨みが出てきます。自家製のからし味噌をつけると、さらに味わいがふくらみます。これ、ビールや紹興酒のおつまみに最高かと!
中華街大通りの善隣門のすぐ横にある楽園。中に入ると、中国に訪れたような雰囲気(撮影:小林恵介)

中華街大通りの善隣門のすぐ横にある楽園。中に入ると、中国に訪れたような雰囲気(撮影:小林恵介)


センマイのほか、コブクロ、ミノ、ハチノスなどのモツ料理があります。いずれも1皿1500円前後。いろいろなメディアでモツ料理が取り上げられますが、その他のメニューも絶品です。巻揚げ(1570円)や生ゆばの煮込み(1570円)、焼ききしめん(950円)、牛バラ飯(840円)などが人気。大人数で宴会をするなら、要予約のメニュー清蒸魚(魚の蒸し物 4000円~時価)をぜひに。※取材時(2013年3月)の情報

住所:横浜市中区山下町154 (中華街大通り)
TEL:045-641-9308
営業時間:11:30~14:00、16:00~21:00(L.O.20:30)、土日11:00~21:00(L.O.20:30)
定休日:火曜日
地図:Googleマップ
URL:楽園(横浜中華街公式サイト)
 

紅棉(コウメン)
エッグタルト(中国菓子)

紅棉の一番人気はエッグタルト(160円)。「安心・安全・おいしい」お菓子を提供したいと、できる限り新鮮な材料を使い、添加物は控え、手作りにこだわっている(撮影:小林恵介)

紅棉の一番人気はエッグタルト(160円)。「安心・安全・おいしい」お菓子を提供したいと、できる限り新鮮な材料を使い、添加物は控え、手作りにこだわっている(撮影:小林恵介)


サクサクの生地にぷるぷるのプリンが入った、紅棉のエッグタルト。1952年の創業時から続くお菓子で、中国名は、蛋達(タンター)、またの名をプリンパイといいます。まとめ買いする常連さんが多く、夕方には売り切れてしまう人気商品です。紅棉のエッグタルトの味は、2代目となる譚(たん)泰雄さんのお母さんがレシピを考案されました。

その伝統の味は、2代目が今に受け継いでいます。「自分は何も新しいことはしていない。菓子の形も丸いものしかなくて工夫がない」と、譚さんは言います。洋菓子店でも修行されましたが、結局行きついたのは、原点である母の味を守ること。「素朴なものが一番おいしい。母の時代からのお客さんが『懐かしい味だね』と、買いにきてくれるのがうれしい」と、譚さんは静かに微笑みます。
紅棉のショーケースには、中国菓子がずらり! どれにしようか、迷います(撮影:小林恵介)

紅棉のショーケースには、中国菓子がずらり! どれにしようか、迷います(撮影:小林恵介)


伝統の味を守ることと同時に、手作りにもこだわっています。パイ生地のサクサク感は、手で幾重にも折り重ねることで生まれます。一時、機械化しましたが、「母から習ったものが一番おいしい」と、また手づくりに戻したそうです。

「あんこも手作り、皮も手づくり。小さいころからそれを見ていた甥っ子(譚 偉錦さん)が、店を継ぎたいと言ってくれて。洋菓子店に行ってたんだけどね。ここ(店舗ビル)の上で毎日、一緒に作っているよ」(譚さん)。先代から続く紅棉のエッグタルトの味は、無事、次の世代に受け継がれるようです。
 
紅棉の外観。伝統の味を受け継ぐ中国菓子や中華まんなど、すべて店舗の上の階で手づくりされています(撮影:小林恵介)

紅棉の外観。伝統の味を受け継ぐ中国菓子や中華まんなど、すべて店舗の上の階で手づくりされています(撮影:小林恵介)


エッグタルトは、売れ行きを見ながら追加されるため、店頭に並んでいないことがあります。その場合は、焼き上がりの時間を聞いてみましょう。また、運よく焼きたてに出会ったら、すぐに食べるのがおすすめ。お店の横にベンチが用意されているので、座って食べられます。残念ながら、夕方早々に売り切れとなる日もあるので、確実に入手したいならば、店頭や電話で予約しておくことをおすすめします。

エッグタルトのほか、ココナッツタルト(椰子達:イエター)も人気です。「10個ずつちょうだい」と、両方買っていく常連さんが多いようです。タルトのほか、手作りの中国菓子がショーケースにずらりと並んでいますので、お気に入りの伝統の中国菓子を見つけてみては。※取材時(2013年3月)の情報

住所:横浜市中区山下町190(関帝廟通り)
TEL:045-651-2210
営業時間:10:00~20:00
※夕方以降は店頭の呼び鈴を鳴らすとお店の方が出てこられます
定休日:無休
地図:Googleマップ
URL:紅棉
 

ちまき屋:台湾ちまき(台湾料理)

「ちまき屋」のちまき(レギュラー、500円税込)。1個約220gあるので食べ応え十分(2015年10月9日撮影)

「ちまき屋」のちまき(レギュラー、500円税込)。1個約220gあるので食べ応え十分(2015年10月9日撮影)


路地裏の隠れ家店という表現がぴったりの「ちまき屋」。一つひとつ手作りされる、台湾ちまきの人気店です。

店長・小林成明さんのお母さんが台湾出身で、横浜中華街で「真澄(ますみ)」という台湾家庭料理店を営んでいました。20年以上前に閉店した「真澄」の看板メニューのひとつが、お母さんが手作りする台湾の「ちまき」でした。
上海路にあるイタリアンレストラン「TRES(トレス)」横の立て看板が目印。奥へ進んでいくと店舗があります(2018年12月13日撮影)

上海路にあるイタリアンレストラン「TRES(トレス)」横の立て看板が目印。奥へ進んでいくと店舗があります(2018年12月13日撮影)

 
予約は1ヵ月半待ち(2019年1月8日現在)。店頭販売(火~金曜の11:00~)のちまき(冷凍品がメイン、製造タイミングが合えば温かい食べ歩き用もあり)は売り切れ次第終了(2018年12月13日撮影)

予約は1ヵ月半待ち(2019年1月8日現在)。店頭販売(火~金曜の11:00~)のちまき(冷凍品がメイン、製造タイミングが合えば温かい食べ歩き用もあり)は売り切れ次第終了(2018年12月13日撮影)


その味を再現したいと、2011年に磯子区にある「浜マーケット」で販売をスタート。2012年に現在の横浜中華街に移転、現在に至ります。
 
別々に下ごしらえをした4種の具材(豚の角煮・シイタケ・干しエビ・ゆでピーナッツ)がたっぷり入っています(2015年10月9日撮影)

別々に下ごしらえをした4種の具材(豚の角煮・シイタケ・干しエビ・ゆでピーナッツ)がたっぷり入っています(2015年10月9日撮影)

 
しょう油味のもち米、4種の具材を2枚の笹の葉で包み、三角に折ってひもで結びます。一つひとつ、丁寧に手作りされています(2015年10月9日撮影)

しょう油味のもち米、4種の具材を2枚の笹の葉で包み、三角に折ってひもで結びます。一つひとつ、丁寧に手作りされています(2015年10月9日撮影)


台湾のちまきは、各家庭で味や具材が異なるそう。「ちまき屋」では「真澄」の味を受け継ぎ、別々に味付けした豚の角煮、シイタケ、干しエビ、ゆでピーナッツが入ります。
 
すぐに食べられるちまきをゲットしたら、近くの山下町公園で食べるのがおすすめ(2015年10月9日撮影)

すぐに食べられるちまきをゲットしたら、近くの山下町公園で食べるのがおすすめ(2015年10月9日撮影)


蒸すイメージが強いちまきですが、こちらのちまきは8~13分、ゆでて温めるのが特徴的。

予約が必要な店頭引き取りは1ヵ月半待ち(発送と共通、2019年1月8日現在)。このほか、火~金曜のテイクアウト販売は冷凍品がメインで、製造タイミングが合えば温かい食べ歩き用の販売もあるそう。食べ歩き用をゲットしたら、近くの山下町公園で食べるのがおすすめです。

住所:横浜市中区山下町186(上海路)
TEL:045-264-8528
営業時間:店頭販売 火~金曜11:00~18:00 ※なくなり次第終了
※土日祝は事前予約の受け取り、予約受付のみ対応
定休日:月曜 ※祝日の場合は火曜
地図:Googleマップ
URL:ちまき屋
※取材時(2015年10月)の情報です。

撮影(一部):小林恵介

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