航空券/航空券関連情報

燃油対策。夏休みの航空券を3月までに購入

日系航空会社2社(ANA・JAL)の2008年4月~6月発券分の燃油サーチャージが発表され、両社共に欧米線は燃油サーチャージだけで往復4万円です。そこで3月までの購入で少しでもお得にする方法を紹介します。

執筆者:鳥海 高太朗

ロンドン
いよいよ日系航空会社の欧米線の燃油サーチャージが片道2万円になります。
高騰する国際線の燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)については、2008年2月12日掲載の記事『燃油サーチャージ、航空会社でここまで違う』で主な路線を航空会社別に詳しく紹介しましたが、ANA・JALの日系航空会社2社では、2008年4月1日(火)~6月30日(月)発券分の燃油サーチャージの設定額を発表しました。

昨年(2007年)後半も燃油の高騰が止まらず、今回発表された燃油サーチャージは、史上最高額の設定となり、ANA・JAL共に欧米線は片道2万円、つまり往復4万円の燃油サーチャージが航空券以外に必要となり、空港税などの諸経費を含めると、5万円近くが航空券に上乗せされることになります。しかし3月末までに購入することで、少しでも燃油サーチャージを抑えることが可能です。その仕組みについて取り上げていきます。


前回は値上げ見送りの為、上げ幅が大きいANA

ANAボーイング787型機
ANAが世界で初めて導入するボーイング787型機。燃費効率に優れた機体です
今年(2008年)1月~3月発券分の燃油サーチャージは、本来値上げされてもおかしくない燃油価格の水準であったものの、企業努力によって値上げを見送ったANAでしたが、今回(4月発券分)は値上げとなり、JALと同水準になりました。

■2008年4月1日~6月30日発券分のANA国際線燃油サーチャージ申請額(片道あたり)
・韓国 2,500円(2008年1月~3月は2,000円)
・中国 6,500円(2008年1月~3月は4,700円)
・香港・台湾・グアム・ベトナム 8,000円(2008年1月~3月は6,000円)
・タイ・マレーシア・シンガポール・インド・ハワイ 14,000円(2008年1月~3月は9,900円)
・北米・欧州・中東 20,000円(2008年1月~3月は13,000円)


今年(2008年)1月に引き続き値上げのJAL

JALボーイング747-400型機
「プレミアム戦略」を進めるJAL。2008年後半にはビジネスクラスの新シートがお目見えする予定です(写真はボーイング747-400型機)。
今年(2008年)1月~3月までの燃油サーチャージは、ANAが値上げを見送ったことで、ANAに比べて割高な設定になっているJALですが、4月以降に値上げをするものの、ANAも値上げに踏み切ったことで、同水準の燃油サーチャージとなります。

■2008年4月1日~6月30日発券分のJAL国際線燃油サーチャージ(片道あたり)
・韓国2,500円(2008年1月~3月は2,400円)
・中国6,500円(2008年1月~3月は5,900円)
・香港・フィリピン・台湾・グアム・ベトナム8,000円(2008年1月~3月は7,500円)
・タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア・インド・ハワイ14,000円(2008年1月~3月は12,500円)
・北米・欧州・中東・オセアニア20,000円(2008年1月~3月は17,000円)
・ブラジル24,000円(2008年1月~3月は21,000円)


次のページで夏休みまでの航空券を3月中に購入することで燃油サーチャージを抑えられる技について取り上げます。
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