1,000円から2,000円程度の値上げを予定、運賃スタイルはこれまでと同じ
「プレミアムクラス」のロゴ。ロゴには20年近く親しまれてきて「super seat」の文字が残ります。 |
運賃の形態については、「スーパーシートプレミアム運賃」や「スーパーシートプレミアム特割」などのような専用運賃の利用(名称は変更される予定)もしくは当日空港で空席がある場合に全ての航空券で追加料金を支払う形(現在の「スーパーシートプレミアム」では5,000円)での利用となります。
当日空港で空席がある場合の利用については、6,000円~7,000円の追加料金で搭乗できるようになる見込みです。運賃の詳細については来年(2008年)1月に発表される予定です。
ほとんどの区間でこれまでより多くのマイルが貯まる
ANAマイレージクラブにマイルを貯める場合、現在の「スーパーシートプレミアム」のルールでは、区間マイルに加えて100マイルが加算される方式ですが、来年(2008年)4月以降の「プレミアムクラス」では区間マイルに50%のボーナスマイルが加算されます。つまり、片道の区間マイルが200マイル以上(例:羽田=大阪間280マイル)の区間では、これまでよりも多くのマイルが貯まる計算となります。1年間300万円で乗り放題の「プレミアムパス」を発売
1年間国内線「プレミアムクラス」乗り放題で300万円。専用のパス、パスケース、オリジナル手荷物タグも発行されます。 |
各回100枚(合計200名)の限定で発売で、記名式である為、記名された本人のみ利用可能ですが、1週間に2往復程度国内線を利用される人であれば十分に元が取れると思います。発売方法などについては、第1回分の発売が開始される2008年3月1日の前に改めて発表されるとのことです。ちなみにお披露目会の席上、ANA国内線だけで年間300万円以上利用されているマイレージ会員が約500名程度いることから今回、合計200枚の設定になったそうです。
以前ANA国内線では、2002年12月から2003年3月にかけて(毎月1回で4回設定された)、1日乗り放題1万円という企画がありました。それ以来の乗り放題企画ですが、ヘビーユーザー以外はなかなか手が出ないと思います。
国内線の上級クラスと言えば、JALが今年(2007年)12月1日からサービス開始予定の国内線「ファーストクラス」に注目が集まっておりましたが、ANAが今回、上級クラスのリニューアルを発表したことで、富裕層を中心とした両社の顧客争奪戦がより激しくなりそうです。
JAL国内線「ファーストクラス」との大きな違いの1つは機内食。機内食については、ANA国内線「プレミアムクラス」ではお弁当スタイルで紙製であるのに対し、JAL国内線「ファーストクラス」では陶器のお皿に盛られたスタイルでの提供となります。国内線という短い飛行時間という特性もある為に、どちらがお客様にとって良いのかは利用者次第の判断だと思います。
ガイドは今回、両社の国内線上級クラスのお披露目会に出席しましたが、はっきり言えることは、両社共に機内での時間、出発までの時間をこれまで以上にご利用のお客様にゆったりと過ごしていただきたいという航空会社の姿勢を強く感じました。JAL国内線「ファーストクラス」は今年(2007年)12月1日、ANA国内線「プレミアムクラス」は来年(2008年)4月1日にそれぞれデビューです。
【関連リンク】
ANA
ANA「プレミアムクラス」サービス紹介
ANA「プレミアムパス」(1年間「プレミアムクラス」乗り放題300万円)
ANA「プレミアムクラス」プレスリリース
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JAL国内線ファーストは8000円の追加料金に(2007年1月31日掲載)