航空券/航空券関連情報

液体物持ち込み禁止のアメリカ線の実態は?(2ページ目)

液体物の機内持ち込みが禁止されているアメリカ線にガイドが搭乗してきました。手荷物検査や免税品購入の最新情報をお伝えします。

執筆者:鳥海 高太朗

アメリカ国内の手荷物検査は1度のみ

NY-JFK空港保安検査
ニューヨークのJFK空港の保安検査の様子。手荷物だけでなくシューズも機械に通します。
今回の旅行中、アメリカの国内線を2回、そしてサンフランシスコから成田への国際線1回の合計3回、アメリカの空港(ニューヨークのJFK空港、ラスベガス空港、サンフランシスコ空港)を利用しました。3つの空港共に、手荷物検査は、保安検査場の機械チェックのみで、機内持ち込み禁止やその疑いのある物が見つかった場合に限り、カバンの中身を係員がチェックする方法が取られています。

保安検査を終えて、成田のようにゲート前で開被検査が行われるものと思ってましたが、特に何もなく、そのまま搭乗がスタートしました(イギリス線のみ開被検査が行われている模様)。


液体物の機内持ち込みも可能?

機内への液体物の持ち込みは禁止されており、搭乗ゲート前でも、その旨の表示がありましたが、保安検査後に購入したペットボトルなどを機内に持ち込むことは、搭乗前の開被検査がない事から、物理的には可能でした(物理的には可能でも禁止されているので絶対におやめください)。

液体物の機内持ち込みに対して、アメリカの空港では、成田以上に厳重なチェックを受けるものだと覚悟してましたが、予想以上にあっさりしたもので、アメリカ国内線だけでなく、サンフランシスコ発成田行きでも同様でした。アメリカ発便よりも、海外発アメリカ行きやアメリカの航空会社のアメリカ発便以外の便のほうがチェックが厳しいようです。


アメリカの空港免税店では購入商品に制限なし

サンフランシスコ空港免税店
サンフランシスコ空港内の免税店。こちらではアルコール類、化粧品の購入が原則可能です。
最初のページで、成田の免税店では、アメリカ線やアメリカの航空会社便を利用の場合、お酒や化粧品の購入ができないことを紹介しましたが、アメリカから出発するイギリス行き以外の国際線(日本行きを含む)では、お酒や化粧品などの機内持ち込み禁止の手荷物でも、アメリカの空港の免税品で購入した商品は除外となっており、原則機内に持ち込みができます。少し矛盾している気もしますが、アメリカの空港の免税店ではこれまで通りのショッピングが可能です。

アメリカの空港では、入国時のような移民局の係員による出国審査はなく(チェックイン時に出国カードを航空会社の係員に渡して終了)、国内線・国際線が同じ搭乗ゲートで出発できるシステムになっています。その為、免税品を保安検査後の免税店で購入しても、受け取りは搭乗ゲート付近になります。


今回紹介した情報は2006年9月現在のものです。状況は日々変化しますので、おでかけの際には最新情報を収集してからお出かけください。2006年9月15日からアメリカン航空の成田発便では、成田空港内の特定の免税店で購入した商品について、搭乗直前に購入した商品を引き渡す方式に限り、機内持ち込みが可能となっている模様です。

【関連リンク】
ANA(全日空)米国発着便における航空保安の強化について
JAL(日本航空)米国発着便における航空保安の強化について
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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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