航空券/航空券関連情報

液体物持ち込み禁止のアメリカ線の実態は?

液体物の機内持ち込みが禁止されているアメリカ線にガイドが搭乗してきました。手荷物検査や免税品購入の最新情報をお伝えします。

執筆者:鳥海 高太朗

今年(2006年)8月に発生した、ロンドンでの航空機爆破未遂事件以降、イギリス線、アメリカ線では、液体物の機内持ち込みが制限されてますが、9月中旬、ガイドがアメリカ線を利用した際の様子についてレポートします。


成田ではゲート直前で全ての手荷物を厳重チェック

成田空港搭乗ゲート
搭乗ゲート手前での開披検査の様子。ゲートへはお早めに!
今回ガイドは、成田空港からANAのワシントンDC行きに搭乗しました。成田空港では、出国審査前に行われる通常の保安検査に加えて、搭乗ゲート手前に特設のテーブルが置かれ、一人一人、全ての手荷物の開被検査(機械ではなく、係員がカバンの中身を全てチェックする検査)が行われておりました。そこで機内持ち込みが禁止されている液体物やジェル、クリーム、エアゾール類が見つかると原則、破棄されることになります。特に歯磨き粉が禁止されていることを知らずにカバンの中に入れて、係員から説明を受けている人が目立ちました。

ゲート前での開被検査はかなり厳密です。機内持ち込みが禁止されているアイテムは、事前にスーツケースに入れるなど、開被検査で引っ掛からないように気をつけましょう。


機内での免税品販売には原則制限なし

成田空港免税店
成田空港の免税店。免税品の購入にアメリカ線だけでなく、アメリカの航空会社便利用の際にも注意が必要です。
アメリカ線及びアメリカの航空会社便を利用の場合、成田空港を含む日本国内各空港の免税店で酒類をはじめ、液体やクリームが含まれる化粧品の購入はできません。わからないことがあれば免税店の店員に聞くとよいでしょう。保安検査後の売店で購入したペットボトルを含む飲み物の持ち込みも一切禁止されてますので、搭乗ゲート付近での開披検査前までに飲み終える必要があります。

開被検査を終えて、無事に搭乗。そして飛行機は成田空港を離陸してワシントンDCへ。最初の食事が終わると機内免税品販売が開始されますが、ガイドが搭乗したANAでは、アルコール類、化粧品を含む、全ての商品がこれまで通り販売されていました。クルーの方に伺ったところ、アメリカ到着後に乗り継ぎがない場合は、全ての商品が購入できるそうです。しかし乗り継ぎがある場合は、乗り継ぎ便の機内へ液体物の持ち込みが禁止されているので、成田空港の免税店同様にアルコール類や化粧品の購入はできません。

行きの飛行機で、アルコール類、化粧品などを機内免税品販売で購入した場合、帰りの便ではスーツケースなど、預け手荷物に入れないと日本に持ち帰れないので注意が必要です。


次のページでは、意外と甘い(?)アメリカ国内の手荷物検査について紹介します。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます