地酒が似合う「ぼたん鍋」、地ワインが似合う「信州ジビエ」。
冬の寒い時期、脂ののったぼたん鍋は体を温める。 |
日本を代表するジビエ調理法である「ぼたん鍋」といえば、兵庫県の静かな城下町、丹波篠山が有名。「雪がちらちら丹波の宿に、ししが飛び込むぼたん鍋」とデカンショ節に唄われている。古い町並みが残る町内には、数々のぼたん鍋屋が立ち、旅館でも、「池冨」や「高砂」が知られている。
そのほか、宮内庁御用達のご猟場である、京都・雲ヶ畑の「洛雲荘」や、紀伊山地の奥深く、上湯温泉「神湯荘」などのぼたん鍋がうまい。しんと冷える冬の空気が、一層鍋のうまさを引き立てるのかもしれない。
佐久市千曲川で獲れた小鴨のロティ。 |
11月、狩猟解禁と同時に長野県各地から、新鮮な食材が届く。60席のレストランと3室の客室が、ジビエファンでいっぱいになる。DORONでも過去に特集したことがあるのでご記憶の方もいるかもしれない。
ワインもフランスワインや地元の井筒ワインなど実力派をそろえる。
旬の新鮮なジビエを、本格フレンチでいただきたいときは、蓼科に産地直行しよう。
ちなみに、ガイドの私が、年に一度はいただきたくなるのが、沖縄の「山羊」。とりわけ、仕事で疲れたときなど、山羊汁をすすると、効果てきめん。ジビエの威力を思い知る。
さて、お疲れの皆さん。冬は、ジビエに、森や原野のパワーをいただきませんか。
■ご紹介した宿
鹿塩温泉 山塩館
丹波篠山 池冨
同 高砂
京都雲ヶ畑 洛雲荘
上湯温泉 神湯荘
蓼科高原 エスポワール