雲海の上に泊まったことがありますか?
幸い晴れた日には雲上のご来光が拝め、夜には流れ星がきらめく満天の星空。
リスやテン等野生動物が宿の近くにまで現れ、夏でも冷涼な気候なので高山植物が咲き乱れます。
そんな標高の高い山上へは、通常登山者でしか立ち入れず、相部屋の山小屋しかないと思われているかもしれません。
それでも、日本に何軒か、一般のシニアやファミリーでも、標高2000mを超える山々の上に泊まれる宿(ホテル、温泉宿、山小屋個室)があります。そのうち何軒かをご紹介しましょう。
下層雲(層雲、積雲)といわれる低い雲は、標高1000m~2000mの間に浮かんでいます。そのため、標高2000mを超える山々では、雲海の上に出ることがしばしば。
しかし、一般的な下層雲である「層雲」は、別名「霧雲」といわれ、昼前になると太陽熱で温められ、山に向かって上昇し、午後の山は「霧」となってしまいます。
そのため、夏の雲海を楽しむのなら雲の低い朝がベター。できれば「宿泊」して楽しんでしまいましょう。(ただし、雨雲は2000mをも超える中層雲なので、雨の日には霧に包まれてしまいます)

※ただし、これらの宿は人気が高く、夏の予約は冬あたりから始まる(リピーターはさらに前年に押えてしまう)ため、満室になってしまった際はどうかご容赦ください。


【入門編】 ホテル立山
富山県・立山室堂平(標高2,450m)

山岳ホテルというと上高地帝国ホテルが有名です。が、帝国ホテルと同じ「日本ホテル協会」加盟ホテルでただ一軒、標高2000mを超える本格山岳ホテルがあります。それが、日本最高所のホテル、ホテル立山
館内は洋室主体で、シャンデリアの輝くロビーや、本格フレンチレストラン、カクテルの愉しめるBarなど、雲上なのにエスプリを極めたホテル。十年程前までは、静けさを楽しむために、あえてテレビも置かなかったのですが、今ではWOWOWも楽しめるようになったようです。
一歩外に出ると、そこはまさしく夏には花咲く高山の別天地。立山黒部アルペンルートの最高地点に位置し、東は長野県信濃大町から黒四ダム経由トロリーバスで、西は、富山から高原バスでアクセスできます。そのアクセスのよさから、山は馴染みのない方でも運動靴だけで来ることのできる、「雲上の宿」入門コースです。
ただし、これだけの高山で、これだけの施設・サービス維持のため少々お高いのはお許しを。ちなみに、マイカーでホテルへは行けません(マイカー回送サービスに頼めば富山・立山~信濃大町間を回送してくれます)。