世界遺産「紀伊山地」の宿も世界遺産級。　続・熊野古道の宿に泊まる！(2ページ目)

湯の峰温泉「御宿くらや」

梅酒のCMにも登場した。

「とがの木茶屋」で紀州の名物めはり寿司を握ってもらって、熊野古道ウォークの後半戦。「熊野本宮に詣でて湯の峰まで、ほんの10時間さ（笑）」という声に送られ、早朝の旅立ち。
人生のようなアップダウン。男坂、女坂、仲人茶屋・・・。昔の人も、人生を考えながら歩んだのでしょう。途中、いくつもの地蔵様。
そして、午後。仏が衆生を救済するために姿を現したのが神だとする「本地垂迹説」により信仰を集め、「熊野詣」参詣路の目的地として繁栄した「熊野中宮大社」に到着。家内安全、商売繁盛、交通安全、その他もろもろを祈願し、さて今日の宿のある日本最古の温泉「湯の峰温泉」へ。ここまで、歩いたんです。もう１時間頑張れば、ビールもうまい！
さて、熊野詣の湯垢離場(ゆごりば)として、参拝者が身を清めたという湯の峰温泉。あちこちに湯煙が立ち上り、古い宿が並ぶ風情は、何か懐かしい温泉街です。温泉街の高台に位置する木造の民宿が今日の宿「御宿くらや」。整った現代風の旅館ばかりが目立つ昨今、こんな宿もあってもいいじゃないですか！

紀伊長島「割烹の宿美鈴」

毎日、海の採れたてを味わえる。

熊野詣でを終えたら海に出ましょう。三重県ながら「東紀州」と呼ばれる地の「紀伊長島」。そこには、かつて料理民宿御三家としてご紹介した「民宿美鈴」があります。ヤドカリ、ウニ、マンボウ、かわはぎ、うちわえび、クエ、さば寿司、そして一番人気の「からすみ」。季節に応じて、採れたての東紀州の海の幸が、まるで芸術品のようにさばかれ食卓に並びます。酒を飲み、「海を食す」お宿です。
さて、熊野古道を東に向かうと、伊勢に通じる伊勢路。紀伊長島は、難所ツヅラト峠の玄関口として、古道ウォークに向かう人たちも泊まっています。
高野山から巡ってきた巡礼路。今日は、この宿で打ち上げといきましょう。

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