まず「ぬる湯」といって、日本を代表する温泉は、その名も「微温湯(ぬるゆ)」。
福島駅から車で小一時間。茅葺き一軒家の旅館二階堂。(写真はなっちゃんの温泉旅行記より)
昔から「眼に良い」湯として知られ、全国からの湯治客で混みあっています。その湯温は約33度。本格的なぬる湯は、どちらかというとプールのような感覚です。
本格的な湯治宿にはまだちょっと・・・という方なら、新潟県浦佐駅から行く、八海山麓「栃尾又温泉」。
自在館の新館は、貸切露天風呂もあり(こちらは加温しています)、野草庵で食べる山里料理はとってもおすすめです。
ラジウム含有量が多いぬる湯は37度。2時間くらい入っていても平気で、体が芯から温まります。昔の人は、一晩中入っていたとか。眠くなるので、その気持ちもわかります。
そして、私も大好きな温泉が、軽井沢の東側の谷間に湧く「霧積温泉」。
「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね。ええ、夏碓氷から霧積へ行く道で渓谷へ落とした、あの麦わら帽子ですよ」という西条八十の詩、新しくは森村誠一「人間の証明」で有名になった、あの「霧積温泉」です。
谷間には少し離れて、きりづみ館と金湯館の二軒があります(写真は金湯館)。湯温は39度。少しぬるいというくらい、ぬる湯ビギナーにはぴったりです。