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疲れたカラダを癒したいなら「ぬる湯」が一番! ぬる湯の宿に泊まる

熱い湯が好きな日本人ですが、疲れたカラダとココロを癒すには39度以下の「ぬる湯」が一番。全国からぬる湯の名宿をご紹介。

井門 隆夫

執筆者:井門 隆夫

旅館ガイド

日常の疲れを癒したいなら、「温泉が一番!」ですよね。
 
では、皆さんは温泉に入るとき、どのくらいの湯加減が一番好きですか?

日本人の場合「41~2度位の湯が一番好き」という方が多いようです。
湯温は、大きく分けて40度以上を「熱つ湯」、40度未満を「ぬる湯」と言いますが、どちらかというと、日本人は「熱つ湯」が好きなんだと思います。
 
でも、ヨーロッパの温泉あたりでは、38度くらいの「ぬる湯」に長~く浸かるのが主体。
このくらいの湯温だと日本では「ぬるいぞ~」って怒られそうですね。

しかし、本当に「温泉で疲れを取り、リラックスする」には、「ぬる湯のほうが良い」ってご存じですか? 
 
熱いお湯に入ると、自律神経系の交感神経が活発となります。
血圧が上昇し、発汗が促進され、胃腸の働きを抑えます。体の緊張を高め、目を覚まし、シャキっとしたい方には向いているかもしれませんね。

一方、ぬる湯では、副交感神経が活発となり、長時間でじわじわと発汗を促し、体をリラックス状態にもっていきます。胃腸の働きも活性化されますので、食事も美味しくいただけます。さらに免疫細胞が活性化され自然治癒力が高まるという効果もあるようです。

ほら、これだけでも「ぬる湯」のほうが、体に良さそうでしょう。

その代わり、ぬる湯の湯上がりには疲れがどっと出ます。ぬる湯は誘眠作用があり、湯上がりには眠くなり、その後には熟睡してしまうことも。そんな点も、癒し効果にプラスに働くのだと思います。

でもまあ、もともと日本では「熱い温泉」が多いですし、熱いお湯のほうがすぐに温まるので好きな方が多いし、旅館にとっても客回転はいいし、利用者の苦情(ぬるいぞ)も格段に少ないのは事実。そのため源泉がせっかくのぬる湯でも、加温して「熱つ湯」にしている宿が主流です。

でも、本当は癒し効果なら「ぬる湯」が一番
この次は、ぜひ「ぬる湯」にも挑戦してみてくださいね。

では、自然に湧出した温泉を焚いて熱くしない、本物の「ぬる湯」を全国から少しご紹介しましょう。

「お酒はぬるめのほうがいい、お湯もぬるめのほうがいいぃ」
八代亜紀「舟歌」の節で・・・古いか(笑)
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