【安くなる理由 2】平日対策
旅館料金は土曜日・祝前日やオンシーズンに高くなり困りものですね。
でも、旅館は、平日や閑散期を「割引き」しているつもりなんです。
旅館の売上はどんどん落ち込んでいるようですが、相変わらず土曜日・祝前日はどこも「満館」!
その代わり、平日は「がらがら」なのです。そのため、規模の大きい旅館ほど平日を安くしているのですが、料金説明を詳しくしていないのと、まだまだ平日割引が魅力的な域まで達しないせいか、お客さんを呼ぶまでには至っていないようです。
昔は、平日でも接待やゴルフなどの企業需要がありました。旅行会社も団体客を送ってくれました。でも、いまや時間のある熟年層や賢い女性グループ、貸切風呂などをゆっくり使いたいカップルなどがちらほらするだけ。利用者アンケートでも平日の利用者の方が高満足度になるのも明らかなんですけど・・・
平日にもう少しお客さんが入ってくれれば、もっと安くすることができるでしょう。それでも、他人にはそう言えても自分のことになると「休みたいけど休めない」のが日本の事情。そこで、世界一多い祝日の制定、祝日の月曜日化、そして公立学校・幼稚園の完全週休2日制(4月から)のように、「料金の高い曜日」を多くする策を取るしか方法がないようです。
■提 言 日本の宿利用者の皆さんへ
これからますます土曜日・祝前日の予約は取りづらく、料金もあまり下がっていかないと思います。この背景には、旅館も社員がいる限り平日閉めるわけにはいかないという事情もあります。そのため、どうしても土曜日しか休めない方は、民宿やホテルなど幅広く宿を選ぶか、早めの予約で対処してください。ベストはただでさえ安い平日に、平日割引などある宿を見つけて泊まることですね。
有給休暇は労働者の当然の権利。賢く使って日本の宿を満喫しましょう!