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楽天が新規参入!旅窓は独走できるか? 宿泊予約サイト乱立のゆくえ(2ページ目)

楽天が3月から、旅館ホテルのオンライン予約に参入します。迎え撃つ旅の窓口やISIZEトラベルの強みは何か。既存旅行会社はどう出るのか。2001年のインターネット・オンライン予約の行方を占います。

井門 隆夫

執筆者:井門 隆夫

旅館ガイド

既存旅行会社は眠っているのか!

では、旅館と販売業者の日常のつながりで言えば、圧倒的に強いJTBなど旅行会社はどう出るのでしょうか。
近畿日本ツーリストと日本旅行の合併も発表されましたが、今後ネット販売にシフトしていかなくてはならないのは明らかだと思っています。しかし、ネット販売に比べ、店頭販売や法人販売の比率がかなり高いのと、大量の客室デポジットを確保しているので、まだまだ余裕で戦況を眺めているのが本音でしょう。こうした旅行会社が重い腰をあげれば、消費者の選択肢が一層増えるのですが、「過去の成功体験」を払拭できるかがカギではないでしょうか。

2001年、逆オークションがブレイクするのか!

旅館・ホテルは、サービスを貯めておけないので、消費者が希望価格を指し値で示す「逆オークション」がやりやすい分野。Yahoo Japanが米国最大の逆オークション会社プライスラインとの提携を一時発表しましたが破談になり、今度は同様のマッチングシステムを持つJ-yadoに資本参加しました。オークションの得意な楽天の参入もあり、今年は本格的に逆オークションが始まる予感がします。
ただし!モノと違ってサービスは「価格が変われば内容も変わる」性質があります。価格を下げたら、内容も変わることがあるという事実をよく認識され、逆オークションに参加することをおすすめします。オフシーズンの平日なら大丈夫でしょうが、土曜日やオンシーズンなどの希望を出しても、取れて「一番安い部屋と安い食事」は覚悟して行くしかないかもしれません。
旅館の逆オークションがブレイクした場合、利用者の満足度もブレイクしてしまう可能性も秘めているのです。

さて、いったい旅館はインターネットで取った方がお得なのか。それも、旅の窓口のような予約サイトと、旅館のホームページで取るのとでは違うのか。あるいは、旅行会社の商品の方がお得なのか。
「いったいぜんたい、旅館って、料金の法則もよくわからないし、予約のしかたも迷ってしまう」という感想を抱いている方も少なくないと思います。そのためにも、このサイトの「Close Up」や「ニュースレター」で、お宿の賢い予約のしかた・泊まり方をお伝えしていきますね。
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