欧米人は巨大な肉の塊を相手に、長々とワインを楽しみます。
内もも芯を焼き上げた赤身ローストビーフ 素材は1kgで1万円弱
ブラジル料理のシュラスコもそうですが、シンプルな赤身の肉は長時間食べ続けることができます。
「エンドレスで肉を食らう」
そんな錯覚に陥りそうになるのも、赤身のうまい肉だからだと思います。
これが極上の霜降り肉となれば、やはり、180gカット、がんばっても200gカットが精一杯です。もちろん、成長途上の若者であれば、霜降りでも良いでしょうが、35歳を超えれば、逆に霜降り肉を大量に欲すること自体、どこか身体のコントロール機能に支障をきたしていると考える方が無難です。
<目次>
極上の赤身のローストビーフ!内ももの芯
赤身好きが思わずうっとりする美しさ! |
マグロで考えるとわかりますが、本マグロの赤身とメバチやキハダの赤身では味が違います。もちろん、好みはありますが、上質な赤身は明らかに美味です。
香味野菜とスパイスで一晩マリネ
マリネは適当 ただし、この時点では塩をしません |
ニンジンの皮や葱の青い部分やセロリの葉などでも良いですが、玉ねぎ・ニンジン・セロリ・にんにく・月桂樹・パセリ・黒胡椒などが適当に欲しいです。香味野菜と牛肉をボウルなどに入れ、揉みこみ感じで肉となじませ、一晩、冷蔵庫で寝かします。二晩でも良いですが、あまり長くする必要はないです。
赤身の肉は特に室温に戻すことが重要
霜降りは脂の為に熱伝導率が良いので、多少冷たくても火が入りますが、赤身は火がとおりにくいので、必ず室温に戻します。季節によりますが、1kg以上であれば、3時間以上は掛かります。
赤身の肉は必ず、表面を焼き固めます。
先ずは周りを焼き固めます |
塩は多めに振り、手ですり込みます。
オーブンは220度くらい、霜降り肉よりも温度は高め。
焼き上がりを直ぐに切ると肉汁がでてしまいます |
両面合計40分で火を止め、オーブンの余熱で10分ほどじんわりと火を通します。
なお、サイズが小さい場合、片面15分くらいでも良いかもしれませんが、こればかりはオーブンの癖や肉の形状(重さだけでなく、厚さにもよります)によります。
焼きあがったら、温かい場所(なければ、オーブン開けた状態)で30分ほど寝かします。寝かさないと、血が落ち着かないので、切った時に肉汁が出すぎます。
ローストビーフはイタリアン的な食べ方も美味!マリネ野菜も活用!
少し寝かすと、肉汁が細胞に戻り落ち着きます |
コリアンダーと唐辛子と玉ねぎとトマトを、ライムジュースと塩コショウで味付けした辛いサルサも合います。もちろん、グレービーソースとの相性は抜群です。
マリネ野菜はグレービーソースをランクアップに使います |
普通、ローストビーフは7~8ミリくらいのスライスして頂きますが、厚切り(15~20ミリ)をステーキ感覚で食べても美味です。その場合、ルッコラを添え、少量の塩と胡椒、さらにオリーブオイルをかけて食べれば、一気にイタリアンの世界に変身します。
シンプルな赤身のローストビーフはいろいろと楽しめます。
赤身は脂が少ない分、火の通し方が難しいです。何度か挑戦して、体得するに限ります。これを作れるようになれば、ホームパーティのレベルがぐんと上がること、間違いないです。
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