ワタリガニを丸ごと食す!

ソフトシェルクラブは、脱皮したてのワタリガニ
殻のカリカリ・身の甘さ・味噌の旨みが渾然一体

日本ではまだまだ知られていませんが、ソフトシェルクラブは日本人の口に合う、素晴らしい素材です。川エビのから揚げが美味しいのと同じで、加熱されて香ばしくなった殻の旨みと食感、身の甘さ、かに味噌の濃厚さを、口の中でミックスして味わう世界です。蟹自体のサイズが小さく、加熱した殻はカリカリで気になりません。

ソフトシェルクラブがいつから食べられるようになったかは不明ですが、細かなことを面倒くさがるアメリカ人にピッタリの食べ方です。

ソフトシェルクラブとは?

アメリカ東海岸に生息するブルークラブ(ワタリガニの仲間)の脱皮したての個体です。まさにソフトです。柔らかで、ぶよぶよしている状態の蟹だけを食します。もちろん、固い殻のブルークラブも美味しいのですが、アメリカ人は面倒くさがり屋なので、あまり好みません。

日本産のワタリガニによく似ていますが、雄の腹部が逆T字形をしていることと、はさみ脚の腕節の内角に突起がないことで区別ができます。英名でBiue Crsb(ブルークラブ)といい、歩脚が青いことに由来しています。甲羅がかたい蟹は商品価値が低いのですが、脱皮したての甲羅がやわらかい蟹は、ソフトシェルクラブと呼ばれ、いろいろな調理法で美味しく食べられることから、アメリカでは非常に人気があり、蟹の水揚げ量の約半分を占めているといわれる程です。

大きなサンドイッチにはさんで食べるのがオリジナルですが、今では天ぷらやフライにしたソフトシェルクラブを、巻き寿司や手巻き寿司にするのが流行っています。特に西海岸の寿司屋ではどこでも見かけるポピュラーなメニューです。

今回の特選素材の産地

ソフトシェルクラブは、脱皮したてのワタリガニ
メリーランド州衛生局の検査証付き
米国メリーランド州チェサピーク湾産のソフトシェルクラブです。最近では漁獲量が大幅に落ち込み、手に入り難くい本場の素材です。米国でソフトシェルクラブと言えばこの蟹です。以前、『料理の鉄人』の素材(鉄人坂井VS曽兆明)に取り上げられたソフトシェルクラブの最高峰です。
日本でもソフトシェルクラブの料理を見かけますが、ほとんどは安価なミャンマーかタイ産のソフトシェルクラブです。やはり、本場はブルークラブです。


ソフトシェルクラブは、脱皮したてのワタリガニ
大きな箱に1個ずつラップされて入っています


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