これが航空便で運ばれてくる虎杖浜の毛蟹 |
『毛蟹の旬は冬』 と思っている方はちょっと違います。実は夏の毛蟹が美味しいのです。
北海道の虎杖浜近海の毛蟹漁は、年間わずか109トンしか漁獲枠がありません。
その昔、駅弁代わりに食べられていた毛蟹も、無節操な乱獲の為にその数を大幅に減らしてしまいました。メスの漁獲が禁じられているだけではなく、サイズ制限も厳しく行われています。
今回ご紹介する北海道虎杖浜近海の毛蟹は、7月中旬から8月中旬にかけて、ほんの短い期間だけ漁が行われます。資源量を確認する意味もあるようですが、調査漁獲(なにやら鯨のようです)と称し、漁獲枠の109トンに達すると禁漁になります。
年間のロシアからの毛蟹・タラバガニ・ズワイガニなどの輸入量は約86,000トンです。
109トンとなると、ほとんどないと言うのが実態です。
カニ味噌も純白の身も極上品 |
前浜ものと遠洋ものは何がちがうか?
当然ですが、蟹は水揚げされてから、身がどんどん痩せます。さらに、かに味噌の主な部位である肝臓も、蓄えている脂肪分を生きる為に消費しますので、漁場が近ければ近いほど、蟹は身がつまり、かに味噌も充実するわけです。もちろん、遠洋で獲れた蟹を、船上浜茹して急速冷凍する方法もありますが、やはり、蟹の冷凍はその繊維質的食感を著しく落としますので、冷凍は美味しくありません。
今回取り寄せた北海道虎杖浜の蟹は、水揚げ後、絶妙な加減で塩茹でしたものを、急速に冷やすことで、蟹の身を締め、味噌も固めます。その毛蟹を航空便で直送してもらいました。
さて次は、いよいよ毛蟹を堪能します>>