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究極のさつま芋 『匠こがね』

農薬や化学肥料に頼らず、ひたすら手をかけることで生まれる究極のサツマイモ。産地の収穫量5575トンから選抜され、その比率はなんと0.1%! 適度な水分と上品な甘さ、濃厚なうまみはサツマイモの王様です!

執筆者:萩原 章史


■一般には出回らない伝説のサツマイモ

水はけの良い台地の傾斜地で、通常の何倍もの手間をかけ、格別にうまいサツマイモが出来る。その名は『匠こがね』。

仕事で毎週のように築地青果市場に顔を出しますが、ある人間から一般の市場には出回らない伝説のサツマイモが有ると聞かされました。それが『匠こがね』でした。

1箱が2600円前後、1個換算では500円弱のサツマイモ! 普通のサツマイモの3倍以上の値がつくサツマイモとはどんな代物なのか? 早速、産地に伺ってみました。

麻生町は茨城県東南部に位置し、水はけの良い火山灰土壌の台地畑はサツマイモの一大産地となっています。
多くの生産者が普通のサツマイモを生産する中、こだわり農家37名が『土地を選び、技を選び、心で作る』を掛け声に、収穫量よりも味にこだわったサツマイモを生み出すことに成功しました。それが『匠こがね』です。築地市場に入荷するサツマイモで、これ以上の評価を得る芋はないようです。
お値段は1本500円近くとお高いですが、全体のサツマイモ収穫量5575トンのうち、12.7トンが『匠』候補に上がり、その中からさらに選抜される究極のサツマイモです。つまり、0.1%程度のサツマイモしか『匠こがね』の称号は名乗れないのです。



■『匠こがね』のこだわりとは?

1:水はけを最優先し、最適土質地域の中から、特に傾斜地を選び作付けする。その為、肥料成分の流出が激しい上に、作業効率も極端に悪いので、生産性は低くなるが、サツマイモにとっては最適の土質を実現。
※トータル作地面積700ha.の内、2.6ha.の優良土壌に限定

2:肥料は植物性(採種等)と海洋性肥料(貝殻等)を混ぜて使用。

3:堆肥は落ち葉・廃木・籾殻を米ぬかと合わせ、通常の堆肥作りよりも長期間(数年)かけて発酵使用。

4:害虫対策は農薬の直接散布をせず、フェロモントラップ剤を使用。
※フェロモントラップ剤とは?
農薬を使って害虫を駆除する代わりに、メスのフェロモンに似た物質をわなに使い、コガネムシなどの害虫を集めて駆除する方法。
土壌や葉に虫がつかないので、とても有効な害虫駆除法でありながら、一切の農薬を使わないので環境にもやさしい。

つまり、とてつもなく手間をかけて、最高のサツマイモを生み出すわけです。


いよいよサツマイモを堪能します>>
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