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年間30頭しか販売されない最高級黒毛和牛とは? まぼろしの大田原牛を食す(2ページ目)

松坂や神戸、近江などの銘柄牛と同じ血統の黒毛和牛として有名なとちぎ和牛の中でも、年間30頭ほどだけ特に厳選し、独自の肥育法で育てられた大田原牛。体温で溶ける上質の脂。その旨さを堪能します。

執筆者:萩原 章史



■あくの出ない煮込み

次はすね肉定番の煮込み料理ですが、今回は素材の味が際立つように、すね肉と塩と割コショウとにんにく(丸)・生姜(塊)だけで、じっくりとスープを取りました。約2時間で薄いブラウンのスープが出来上がりました。

煮ている間、驚いたことに、ほとんどあくが出ません。スープは透きとおり、透明な脂がキラキラと浮かんでいます。塩で味を整えてから頂くと、ほんのりと牛の香はするものの、とても爽やかな味わいです。香味野菜やブーケガルニを使わないで作ったにも関わらず、ほとんど肉臭さを感じません。もちろん、煮込まれたすね肉は柔らかく箸で簡単に切れます。お好みで和辛しなどをつけて頂いてもいけます。

■体温で脂が溶ける肉ですき焼き



さていよいよ、吟選のすきしゃぶ肉です。400gで8000円とちょっとお高いですが、写真のとおり、これぞ霜降りです。皿に移す指に溶けてまとわりつく脂が妙につやっぽく、これから霜降り頂くぞと力が入ってきます。

せっかくなので、岩手の分厚い砂鉄鍋を準備しました。私の愛用品ですが、これ以上のすき焼き・ステーキ鍋はちょっと見当らない優れものです。



しっかりと加熱したすき焼き鍋に肉が触れること5秒 さっと色が変わったところで、先ずは何もつけないで、そのまま頂いてみました。次は塩と胡椒、最後は割り下、一番おいしく感じたのは塩コショウです。残ったお肉を先に作ったすね肉のスープでしゃぶしゃぶにして頂きましたが、これもまた絶品です。

食べ終わってからの感想です。

すね肉でこれだけ美味しいということは、ステーキはどんなんだろう? と思いを募らせる私でした。今度はきっとステーキを頼むぞ。

■ お取り寄せData ■
大黒屋総本家
電話・ファックスは0287-24-0909
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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