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サイズは小さめでも味はばっちり。味噌もうまい! 陸奥の花見に欠かせないクリガニ(2ページ目)

クリガニをご存知でしょうか? 『桜ガニ』とも呼ばれる、『毛ガニ』に負けない濃厚な味。毛ガニよりも手ごろな価格で、たっぷりと楽しめます。

執筆者:萩原 章史

■日本酒と共に全てを食べ尽くす
東京の桜は散り始めましたが、やはり桜カニと呼ばれるクリガニを頂くには日本酒がつき物です。青森の肴ですから、お酒はもちろん青森産です。今回は全国でも数少ないJASの有機認定も持っている八戸酒造さんの壺八仙です。たくましい有機酒米と八戸大地の清冽な水を用いて、南部杜氏・伊藤政美が仕込んだぴか一の純米吟醸です。



カニの食べ方は皆さん個人差がありますが、私は断然、『足から地道に食べる主義』です。面倒臭がって、足をないがしろにする人もいますが、そのような方は活けのカニを食べる資格はないと思います。自然の恵みに感謝して、隅々まで召し上がるのが自然の掟だと私は思います。

足は毛蟹同様に柔らかな殻ですから、歯でも十分に切れます。もちろん、はさみで切れば簡単です。カニの足を食べるコツですが、カニの足をストローと思えば簡単です。要は両端を切って、中の身がとおりやすくしてあげれば、どちらか太い側から『ちゅっ』と吸えば、中の身は自然に『すぽっ』と抜けて、貴方の口の中に身が飛び込んできます。あまり強く吸い過ぎると、喉の奥までカニの足が飛び込んでしまいますから要注意です。



足を食べ終ったら次は甲羅を開けます。中にはたっぷりと味噌が入っているはずです。運良くメスであれば内子も味わうことが出来ます。この甲羅の中身ですが、とっても濃厚ですが、渋みは少なくカニの身を絡めても美味しいです。活けのカニは身離れがとっても良いので、胴体部分の身も簡単に取れるはずです。塊の純白な身に濃厚な味噌をまとえば、最高のつまみです。

クリガニを食べる時は間違いなく寡黙になります。座は『ちゅーちゅ ずー』と『グビっ』という音だけがこだまし続けます。最後は熱めにつけたお燗で甲羅の中をきれいに洗って飲み干し、陸奥湾の恵みに多謝です。旬の食材は取寄せが一番です。

■ お取り寄せData ■
田中水産 
ファックス番号 017-757-2910
クリガニは漁獲高が限られているので待つ場合があります。
また、漁期は5月中旬まです。

クリガニに合うお酒はこちらです。
八戸酒造
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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