イタリアンの基本/イタリアンの基本関連情報

イタリア専門インポーター インポーター活用術

遠いように思えて実は近い存在というインポーター。彼らはつねにイタリアと交信しているので、レアな情報をたくさん持っています。インポーターはイタリアの商品を買い付けて、日本に流通しているので、新着情報なども外せません。また、結構イタリア食の情報は入手困難です。そういう時に、インポーターを通してイタリアの情報はどのように引き出せるのでしょうか。

沈 唱瑛

執筆者:沈 唱瑛

イタリアンの基本ガイド

 イタリアワインや食材の情報ってどのように手に入れたら良いのでしょうか? やはり本やテレビなどのメディアを通してとか、スーパーや百貨店のイタリアフェアーに足しげく通うなどしかないのでしょうか。いえいえ、それだけではありません。  

 今では、大手企業だけでなく、さまざまなインポーターも商品リストや企業PR、うんちく、新製品情報などを掲載したホームページを持つようになりました。中には、取り扱っている食材を使ったレシピ提案もあり、ワインであれば飲み頃やワイナリー情報などと、かなり充実した内容のものが多いようです。

 それでは、こうしたインポーターのサイトを情報源として活用するアイデアをご紹介しましょう。たとえばワインをレストランで飲んで「これはおいしい!」 と思った時、 エチケッタ(ワインラベル)を、一目見ただけで覚えられるものでしょうか。ちなみに私には無理です。もちろ、エチケッタをもらって帰ってコレクションをする方法もありますが、エチケッタを読みこなすにも知識が必要です。そこで、ざっとした特徴や商品名の一部だけでもを記憶に焼きつけて、瓶を裏返し“輸入者ラベル”を見るのです。正規で輸入されているワインであればきちんと“輸入元”が記載されています。その会社名を控えておきましょう。

 その後カタログをひくのですが、ここでインターネットを活用します。ワイン名で検索してもなかなかヒットしないので、インポーターをサーチし、そのワインの情報を引き出します。

 ワインリストだけではわからないという方、ましてイタリア語はさっぱりという方にはこの方法をオススメです。ついでにイタリアワインの基礎知識なども入手できますし、ほかにも勉強できることが多いです。また、百貨店などのイタリアフェアーの情報などもいち早く知ることができたり、ちょっとしたイタリア食文化についても知識を得られるというわけです。

 私もモンテ物産に勤めていたわけですが、これから市場に出そうという商品については念入りに味見をしました。トマト缶などは、実際に社員が夏にイタリアへ行き、その収穫を手伝ったものが出荷されています。食品だからこそ、身体でいや舌で覚えなければわからないことが多いのです。社員に職業病と称した“痛風”が多いのも、この業界ならでのことだと思います。  インポーターは、ただ輸入して商品を流通販路にのせるというだけでなく、自分たちが自信を持って輸入した本物の味を普及させたいという思いから頑張っています。だからイタリア食材やワインの一番早い情報、取っておきの情報を得るには直接インポーターにあたった方が賢明かと思われるわけです。

 イタリアに行った時に出会った食材やワインが日本でも楽しめるのは、このようにインポーターが活躍してくれているからなんですね。

 

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