私が小さい頃は、遠足といえばいなりずし、運動会といってもいなりずし、 お花見にも、お祭りにも、法事にだって、お稲荷さんがつきものでした。 最近では、めっきり出番が少なくなってしまったような気がします。が、あの、 甘い汁をたっぷり吸い込んだ油揚げと、ほどよく甘酸っぱい寿司飯の見事なコンビネーションは、そうそうすたれるものではありません。 さ、手作りお稲荷さんを抱えて、春を探しに出かけましょう! 日本人に生まれて本当に良かった。 花より 稲荷寿司 ■使用した材料■ 4人分 すし飯 ・米........3合 ・だし昆布........5cm角 ・酒........大さじ1 ・米酢.......1/3カップ(70cc弱) ・砂糖........大さじ2 ・塩.......小さじ2 皮 ・油揚げ.......大8枚 ・だし汁......2カップ ・しょう油......大さじ3 ・砂糖.......大さじ4 ・ミリン.......大さじ2 具 ・こうや豆腐........1枚 ・人参・牛蒡........あられ切り、大さじ1ずつ ・卵........1コ ・ベーコン........5cm ・缶詰コーン........大さじ1 ・茹でほうれん草.....少々 ・刻み紅生姜.....少々 ・青のり粉.....少々 ・ゴマ.....少々 ■作り方 1.米をといで水切りし、酒大さじ1杯を加え、こころもち少なめの水加減にし、5cm角の昆布を入れて炊く。 炊き上がったら、すぐに合わせ酢を混ぜて、うちわであおぎ、荒熱がとれたら自然に冷ます。 2.油揚げを半分に切り、袋状に開き、半分を裏返す。 3.熱湯で5分ほどゆでて油抜きし、水にさらし、手で挟むようにして水を絞る。 4.鍋にダシ汁、砂糖、しょう油、ミリン、油揚げを入れ、落し蓋をして、弱火で15~20分間煮含め、そのまま冷ます。 5.高野豆腐を戻し、小さいサイコロ状に切り、ダシ1カップ、みりん小さじ2、塩ひとつまみ、 しょう油小さじ1、砂糖大さじ1に入れて、5分ほど煮る。網じゃくしですくって取り出し、残った汁で牛蒡と人参を炒り煮する。 6.いり玉子を作る。細く切ったベーコンとコーンをフライパンで乾煎りする。 7.それぞれをすし飯に混ぜる。 8.ご飯を軽く握って油揚げにつめる。 9.すし飯が残ったら、巻きすの上にラップを敷き、ご飯と残った具を真ん中に置いて、 巻く。青海苔粉をまぶす。 10.(1)高野豆腐と昆布(米と炊いた昆布を油揚げの煮汁に入れておいたもの) (2)コーンと炒り玉子とほうれん草 (3)牛蒡と人参(4)白ゴマと紅生姜、の四種類を詰める 11.稲荷寿司と、青海苔の巻き寿司を盛り合わせる。 ●油揚げの大きさは、地域によってかなりの違いがあるようです。稲荷寿司の形も、 関東では四角、関西では三角が多いとも言われます。 今日使用した油揚げはかなり大きい長方形でしたので、四半分に切りました。 三角形に見えますが、実は四角です。こちらで大きな画像がご覧になれます。 【巻きずし】 【握りずし】 12次のページへ