毎日のお助けレシピ/料理のABC関連情報

バランスのとれた食生活で健康に暮らそ! あちらを立てればこちらが立たず(2ページ目)

『亜鉛』は、一日15mg摂れば事足りるのに、不足してしまう<特に若者>のは、偏った健康情報や人工食品に頼りすぎ、せっかくとり入れた亜鉛も吸収を阻止され、排出されてしまうからです。

大石 寿子

執筆者:大石 寿子

毎日のお助けレシピガイド

亜鉛と味覚障害 

健全なる食生活は健全なる味覚から

食物を調理して味を楽しむという特権を与えられたのは人間だけなのですから、それを活かさなければ人間に生まれてきた甲斐がないというものです。
正常な味覚をもたないで料理を作れば、味付けが濃くなり、高血圧や糖尿病になる可能性が生じてきます。もともと糖尿病患者は味覚障害をともなう場合が多いので、ますます糖尿病が悪化するという悪循環に陥ってしまうのです。

亜鉛の過剰摂取について 

メールマガジンで、亜鉛は重要な栄養素ではあるが、摂り過ぎはいけない、と書いたところ、こんな質問をいただきました。
「毎日、お茶を粉にして大さじ三杯ずつ飲んでますが、摂り過ぎですか?」
前頁でも言いましたが、亜鉛は一日15mg必要です。一番含有率が高い牡蠣には一個に20mg含まれますので、一個でいいことになります。でも、一度に400mg以上も摂ってしまうと、急性中毒により、気分が悪くなる場合があるのだそうです。

亜鉛の吸収は
タンパク質で促進。
カルシウム、リン、鉄、スズ、カドミウムで抑制。
豆類に含まれるフィチン酸、食物繊維、EDTAで阻害。

さあ、ここで困ったことがおこりました。亜鉛がタンパク質と仲が良いことは解りました。カルシウムとは相容れられないものがあるのも了解しました。でも、鉄や食物繊維とは同じ仲間だと思ってました。よね?、まさか邪魔していたなんて....

このように、栄養素は、プラス+プラス=2プラスにはならないのです。
ですから、カラダに良い食品だからといって、あれもこれもと、いっさいがっさいいっしょくたに摂るのは、百害あって一利なし、なのです。

亜鉛は肉類にも多く含まれるため、肉から亜鉛を摂ろうと沢山肉を食べると、高コレステロール血症などを起こす可能性が出てきます。又、極端な菜食主義を続けていると、亜鉛の吸収が妨げられ、味覚障害になる危険性が生じます。バランスの取れた食事がいかに大切か解っていただけたでしょうか。

【亜鉛を正しく摂って、味覚障害を防止】
1.偏った健康情報に振り回されない。
2.上に付け加えて、カルシウムが足りないからと言って大量にカルシウム剤を飲まない。
3.加工食品や清涼飲料水はほどほどに。
4.栄養素は、サプリメント<栄養素やビタミンを錠剤にしたもの>に頼らず、食べ物から摂る。
5.毎日の食事を昔ながらの和食にする。

【関連ページ】
・日本人に不足してるものチェック!体のためになる食べ物
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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