ガーデニング・園芸/植物の種類と育て方

夏の扇、アンスリウムを楽しむ(2ページ目)

まるで造り花のような、独特の姿が特徴的なアンスリウム。今回は、夏のイメージが強い、アンスリウムの育て方について解説します!

畠山 潤子

執筆者:畠山 潤子

ガーデニングガイド

アンスリウムの育て方

アンスリウム
アンスリウムは直射日光が苦手
【置き場所】
アンスリウムはトロピカルっぽいイメージとは裏腹に、直射日光に当たると葉焼けを起こしてしまうので注意が必要です。

直射日光を避けて夏は半日陰で、冬はレースのカーテン越しなど室内の明るい場所に置き、年間を通して室内で管理します。

アンスリウムの生育適温は20~30度くらいになります。耐暑性はありますが耐寒性には劣るので、冬期は最低でも10度以上の温度を保てるよう管理しましょう。

なお冬の間も花を咲かせるには、18度くらいの温度が必要となります。

【水やり】
アンスリウムは高温多湿を好みますが、鉢内が過湿になると根腐れを起こしてしまいます。水遣りは鉢土の表面が乾いてから、与えるようにします。

また地上部は多湿を好むので、時々霧吹きで葉水を与えてあげましょう。葉水は、アンスリウムに発生しやすいハダニの予防にもなります。

【肥料】
生育期の5~9月の間に1~2回緩効性の肥料を置き肥するか、月に1~2回程度の割合で液肥を施します。

【殖やし方】
アンスリウムは、株分け、挿し木、取り木、種まきで殖やすことができます。株分け、挿し木、取り木をする場合は、5~7月の梅雨時期が適期となります。株分けの目安は、2年に一度くらいです。

また、鉢植えの花が咲かなくなったら、根詰まりのサインかもしれません。一回り大きな鉢に鉢増しするか、株分けをしてリフレッシュさせましょう。

アンスリウムの鉢 アンスリウムの根
鉢土の表面から、根がはみ出ている 鉢から引き抜いてみた状態

タネから殖やす場合は、花後タネが熟するのを待って採取します。タネの周りの果肉などを取り除き、これをとりまきにします。発芽まで1~2ヶ月かかりますが、乾かさないように管理しましょう。

手間はかかりますが、タネから殖やした場合は親株と違った花をつけることがあるので、楽しみ方の一つとしてチャレンジしてみては?
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