ホテル/東京のホテル

ザ・リッツ・カールトン東京 本物の上質(2ページ目)

不況下でも、ザ・リッツ・カールトン東京はやはり“強い”。何がどう強いのか……これが今回のストーリー。

村上 実

執筆者:村上 実

ホテルガイド

本物のクラブラウンジ

オルト
別格のクラブラウンジで上質な時を
一息ついて、今回のテーマであるクラブラウンジに向かう。このホテルは52階・53階がクラブフロア。ラウンジの営業時間は7:00~22:00。この間に、朝食からナイトキャップまで5回の軽食と飲み物の無料サービスがある。

ガイドが出向いたのは夕方17時過ぎ。オードブル(17:30~19:30)の時間帯。女性同士の二人連れが8組ほど目に入る。テーブルにはフルートグラスに注がれたシャンパーニュが。平日のこの時間帯にシャンパーニュというのは結構お洒落度が高い。ガイドはラウンジの一番奥のテーブルを確保。視界に入ったのは先日TVで観たドキュメンタリー番組の主人公。この辺がラグジュアリーホテルの雰囲気を醸し出すということなのか。

ディナー(この日は19:00に館内の日本料理「ひのきざか」を予約している)まで時間があるし小腹がすいていたのでチーズとピクルス、それに珍しいばら寿司を戴いた。どれも洗練された味わい。10分足らずの間にさらにお客が増えてほぼ満席の状態。「千客万来ですね」とコンシェルジュに訊ねると、「お蔭様で今日はクラブフロアは全室満室なんです」との答え。

外資系に限らず最近は国内のホテルでもクラブコンセプトを導入、クラブフロアを設けているところが多いが、やはり本物感には随分と差があるように感じられる。

ガイドがうれしいのは、やはり「顧客満足」が可視化できること。簡単に言えば、自然な笑顔があること。皆さん、慣れていますね、ラウンジの楽しみ方を。フード&ドリンクのチョイスにそのセンスが窺われる。一人上質なスゥエーターを羽織った女性が読書に没頭しているシーンが。こういうシーンが一番似合うのがクラブラウンジ。一昔前だったらパソコンと睨めっこしているビジネスマンが圧倒的に多かったのだが。

もう一つ印象的なのは外国人の比率が高かったこともあり、「ここはアトランタ?」と錯覚するぐらいインターナショナルな雰囲気であること。ネイティブな英語には独特の響きがある。窓外は段々とグラデーションのように下界に明かりが灯るようになる。

クラブラウンジは営業時間帯毎に、「朝食」(7: 00~10:30)、「ミッドデイスナック」(ライトスナック)(11:30~14:00)、「アフタヌーンティー」(スコーンやお菓子など)(14:30~16:30)、「オードブル」(17:30~19:30)、「ナイトキャップ」(20:00~22:00)という構成。チェックイン(15:00)からチェックアウト(正午)まで、それこそ多様なホテルライフのステージになるというもの。

>>>次ページでは、和食レストラン「ひのきざか」で極上のディナーを。
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