ラベンダーを苗から育てる
ラベンダーは苗からなら手軽に育てられる |
蒸れと過湿に注意する以外は、管理は特に難しくありません。梅雨時の高温多湿には弱く、冷涼地向きのコモンラベンダーなどは暖地では夏枯れする場合があります。枝を刈り込んで通風を確保したり雨よけするなどして対処しますが、暖地ではラバンディン系やストエカス系など耐暑性のある品種を選びます。また、鉢植えにして、雨の日は軒下に移動して管理するのも一つの手です。また、翌春新しい枝を出させるように、晩秋に強めに剪定します。 根が回った鉢植えは、春か秋に一回り大きな鉢に植え替えます。
ラベンダーの殖やし方
ラベンダーの種 |
種の蒔き時は、4~5月頃もしくは秋9~10月頃です。育苗箱などにばらまきするか、爪楊枝などを使って点まきにし、種が隠れる程度に薄く覆土します。発芽まで時間がかかるので、乾燥させないように気をつけて管理します。発芽後の管理は、苗から育てる方法に準じます。
ラベンダーを挿し芽で殖やす場合は、適期は5~6月か秋9~10月頃になります。花のついていない若い枝を挿し穂用にカットし、あらかじめ湿らせておいた小粒の赤玉土に挿します。一週間ほど半日陰で管理しますが、その後は日向に置き、土が乾いたらたっぷりと水遣りします。 発根までは、約一ヶ月ほどです。発根したら鉢上げをして、その後の管理は苗から育てる方法に準じます。挿し芽で殖やした苗は、種から育てるより早く成長してくれるのも嬉しいですね。
ラベンダーを収穫しよう!
収穫したラベンダー |
ラベンダーは、抗菌作用、鎮静作用、食欲増進、不眠症の改善、ストレス解消など、様々な効能を持ったハーブです。花、茎葉とも芳香があり、花姿も美しいので、いろいろな活用法があるのも魅力です。
例えば定番のハーブティーにしたりハーブバスに使ったり、リースにしてインテリアにするのも素敵ですし、ラベンダーバンドルを作ってタンスの引出しに忍ばせるのもいいですね。 ラベンダーバンドルを作るときにポロポロこぼれてしまった花や葉も、集めておいて小さなサシェ(匂い袋)を作れば無駄になりません。枕元に置いておけば、ラベンダーの香りが心地よい眠りをもたらしてくれるはずです。