引越し/引越し関連情報

NYに住んではみたものの……【前編】

「アメリカの会社で働きたい!」ご主人の宣言とともに、渡米したOさん夫婦。異国の生活で一番なじめなかったものは、なんと……。

執筆者:All About 編集部

今回は、NYから帰国されたばかりのOさんのお話。Oさんのご主人は、日本での会社勤めをやめ、アメリカで自分の力を試してみたい、と渡米を決意しました。

出発前のビッグサプライズ

ご主人の夢だった『アメリカ企業への就職』実現にむけ、転職活動を開始したOさん。どうせ行くのなら、身軽な2人のうちにということで、早々に就職先を決め、あっというまに出発することに。

大人が2人だけの海外引越し。必要なものは現地で調達すればいいと、軽く考えていました。さていよいよ出発1ヶ月前。
「わあ、妊娠しているー!!!」

アメリカで病院に通う不安、お産をする不安……。そして、これだけの準備で万全なのかと様々な不安が押し寄せてきました。

あれも、これも持って行かなくてはならなくなった!

まずは、出産のための情報を集めるために、HOW TO本を購入することにしました。病院の掛かり方から赤ちゃんの肌着、哺乳瓶の消毒キット、洗浄液、日本製のコンパクトなベビーカー。あれやこれや、HOW TO本に『これがあれば便利!』というものをどんどんそろえていきました。

「人間の欲望とは、限りないのでしょうか」(笑)。最初は出産、赤ちゃんのことばかりに気をとられていたOさんですが、ますますHOW TO本にのめりこんでしまいました。

こんどは、アメリカでのパーティーにそなえて、自分の体型にあうドレスを探し、日本製のストッキングや、果てには、ハンカチまでを買い込むことに。しかしOさんの「これも持って行きたい!」熱は加速するばかり。

「赤ちゃんのことにはじまって、衣類がひと段落つくと、次は、食べるものが気になってきたのです」
炊飯器、ホットプレートにはじまり、木のまな板、日本製の包丁、ドライゆず、かんぴょう……。「うーん、ここまできたら高野豆腐も」。食料品は考え出したらキリがなくなってしまいました。結局、醤油やみりんまで引越し荷物に詰め込むことに。

それは本当に必要なの?

引越し、日本食
ほとんどの日本食材は手に入れることができました。日本食もこのとおり!
私たちは、駐在員として渡米したわけではないので、会社の先輩の助言というのがなかったのです。」Oさんはいろんな創造力をふくらませ、その創造力に比例して荷物も莫大に増えていったよう。

しかし、行く先は、世界の富が集中する街NY。「よく考えれば当たり前のことなのですが、なんでも現地で手に入れることができました。もちろん日本の食材もパーティードレスも。」 

海外生活のHOW TO本も、すべての国、地域にあてはまるというものでもなさそう。参考程度にするのがいいかも。また時間とともに、情報や状況も変わってきて当然のこと。「今、冷静に振り返ってみると、荷物を減らして現地調達するべきでした。そうすれば、もっと引越し料金を節約できたのに……」

その中でも、持っていって重宝したものもあったようです。

【Oさんのお勧めグッズ】
・病院で使う用語集
・家庭の医学
・おひつ
・ふろしき(プレゼント用)

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