思わぬ過去の出来事に出会った!


骨董
引越しがなければ、昔の貴重な資料も眠ったままだった?
ガイド:まだ落ち着かれていないと思いますが、引越したご感想はいかがでしょうか?
Nさん:ベストの選択ではないかもしれないけど、ベターであったのではと思っています。

それと、思わぬめぐりあわせもありました。引越し荷物をまとめていると屋根裏からなにやら立派な図録が出てきたのです。

その図録はなんと大正初年に刊行された日本初のコロタイプ印刷で、印刷技術の高さで世界を驚かせた逸品だったのです。取引相手の関係先に配布したものが戦火をくぐり抜け、土蔵から屋根裏へと一世紀近くも眠っていたということ。

財閥の美術館に寄贈を申し出ると先方も大喜びしてくださり、ついでに明治年間の曽祖父との取引の史料の記録も探し出してくれました。その中には国宝数点のほかに、現在東京分館で本邦初公開中の伊藤若沖の初期の名作も含まれており、チラシにも印刷された目玉作品と分って、早速見てきました。

引越しをきっかけに過去と現在が通じ合えたという感じがしました。
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