引越し時に多くの人を悩ます「敷金」
引越し時の不安材料をたずねると、多くの人が敷金交渉をあげています。退去前に管理会社から敷金を請求されたら、一般的に不動産知識に乏しい消費者は、それに異論を唱えることは難しいでしょう。日頃スーパーに行っては、お値打ち品に目がない消費者でさえ、敷金という未知のものに対しては、提示された額をあっさり支払ってしまいがち。もちろんその提示額が適正であれば問題はありませんが、「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(国土交通省)に沿わない不当なものであっても、プロの後ろ盾なくしては、泣き寝入りするしかなさそうです。
「長く住めば住むほど敷金は返還される」の常識!
例えば、ある賃貸物件に10年住んだとしましょう。あなたは敷金がどの位返還されると期待しますか?「これだけ住んだから、敷金は返還されない」と答えるのでは?不動産交渉人であるネゴシエーターズ代表鈴木氏によると、「居住年数が長くなるほど、敷金は返還されるのが常識」とのこと。
通常の使用状況であれば、敷金は、5年で75~80%、10年で90%の返還率が目安であるようです。ようするに敷金が30万円であれば、居住年数が5年であれば22~24万円、10年であれば27万円ほど戻ってくる計算になります。
「え、そんなに?」と思われる方も多いことでしょう。実際これだけの金額が返ってくればうれしいですが、大方の場合、管理会社や大家さんから提示される額とはかけ離れているようです。
引越時にこんなサービスを利用するのも手!
きれいさっぱり新しい生活をスタートさせてみたいですね! 【イラスト提供:ハート引越センター】 |
※このサービスは終了しました
その内容は、退去時にハート引越センターの作業員が立会人となって、畳の汚れ、壁紙の汚れ、水周りの汚れ、その他破損についてなど10項目以上にわたり使用状況を調査し、チェックリストを作成。そのリストをもとに敷金請求が適正かどうか専門家が判断し、敷金返還交渉をサポートするというものです。
さらに、転居先が賃貸住宅の場合は、次回の引越し時に使用するデーターとして入居時の清掃状態や畳や床が新品であったか、目立つ傷が無かったかなどのチェックも合わせて行ってくれます。
いわば、第3者である引越センターの作業員が証明する点が、次回の交渉時にも効力を発揮しそう!
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