消費者からはこんな相談が持ち込まれています
ひっこし110番に寄せられる相談の半数以上がクレームに関するもの |
- ■料金に関するもの
- 手付金を払ってしまった。引越し1週間前にキャンセルを申し出たが、返金に応じようとしない
- 積み切り(トラックの荷台に積めるだけ)の契約。よく見るとトラックの荷台は少し余裕があったのに、これ以上は無理と言われた
- 営業マンが勝手にダンボール箱をおいて帰った。後日キャンセルをしたらダンボール箱代を払うか、または営業所まで送り返すように言われた
- ■補償に関するもの
- キズの補償を求めたが、引越しでついたものであることを証明するように言われた
- 補償を求めても、担当者不在と言って連絡が取れない
サービス業の宿命とはいえ理不尽な要求もあとをたたない |
クレームは消費者だけだと思ったら?!
補償に関しては、引越し業者からの嘆きの声も多いようです。その一例としては、電化製品や家具がキズつけられた代りに、新品を要求されるケース。セットものの陶磁器の1客分の破損にもかかわらず、セットごと新品と交換、さらに割れ残った客数を置いていくように要求されるケース。最悪のケースとして、長期にわたり使用していたものの破損にもかかわらず、新品購入代金としてお金を要求されることもあるそうです。ちなみに、キズがついた場合にはキズの修復が補償の大前提と考えましょう。また破損物を新品で弁償してもらった場合、破損物の所有権は引越し業者にあります。また破損に関しては、初めからお金で解決することはまずないと考えて下さい。
もうすぐそこまで春がやって来ています。新しい生活が気持ちよくスタートできますように! |
アドバイザーからの皆様へ
2月、3月と引越しを計画されている方も多いかと思います。これらの繁忙期には通常の時期より引越し業者も人手不足になりがちです。またお客様とのトラブルも発生しやすく、クレームの件数が増える傾向にあります。こんな時こそ引越しトラブルをおこさないよう、消費者側も注意してみてはいかがでしょう。わからないことはそのままにせず、引越し業者さんや当方(ひっこし110番:03-3256-8110)にご相談下さい。しっかりと内容を確かめてから成約するように心がけましょう。トラブルは、発生してからその解決法を模索するより、回避するよう注意することの方が簡単だということを忘れないでいて欲しいものです。皆さんいかがでしたか。取材中も相談所の電話は鳴りっ放し。あらためて引越し相談やクレームの多さを実感したガイドでした。これから引越しをする方にはぜひ「トラブルは起きる前に回避することが大切!」を肝に銘じて、契約内容をきちんと確認するよう注意してくださいね。
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