新しい生活を楽しく送るためには準備が必要 |
そこで今回ご紹介するのは、自分自身でトラブルを呼び込んでしまった失敗例の数々。くれぐれも同じ過ちをおかさないよう気をつけて下さいね。
見積り時の浅はかな決断が悪夢を招いた
Oさんは夫と幼稚園の子どもとの3人暮らし。10キロほど離れた場所に立つ、広めのマンションへの引越しが決まりました。敷金、礼金ほか、インテリアを買い換えたりと何かと出費がかさみます。引越しは少しでも安く抑えたい、でも聞いたことのない業者はイヤ。CMの広告で知っている引越し業者の中でも、とりわけ安そうな業者を選んで、見積りに来てもらう事にしました。見積りの時に聞く事はあらかじめ考えておこう。 |
Oさんは、とっさに「この家具もこの荷物も処分する予定ですし、要らないものはできるだけ処分して、引越しするつもりなんです!」この剣幕に押された担当者は「えっ……。2tトラックでも大丈夫かなあ……。じゃあ12万円で……」と困り顔。「2tで結構です。それに載るくらいに荷物を処分しますので!もし残ってもそれは自分たちで運びますから。」とOさんは、大見得を切ってしまいました。
しかしいざ物を捨てるとなると、そう簡単に踏ん切りがつきません。「ひょっとしたら、捨てなくてもトラックに載るかも知れないし……」自分勝手な甘い考えが頭をよぎりました。処分もそこそこにOさんは引越し当日を迎えたのです。
さて荷物はどうなったでしょうか?Oさんの期待むなしく、荷物は10数箱積み残されてしまいました。夫からは「なんでそんないい加減な事言ったんだ!」と責められ、しかし落ち込む間もなく次は10キロ先の転居先へ移動しなければなりません。ようやく転居先での搬入作業が終わった後、自家用車で積み残された荷物が待つ旧居へ戻るという、二往復の重労働が待っていました。全て終わった頃には、もう日はとっぷりと沈み、子どもは車中ということすら気づかぬままご就寝。
引越しだけで大変なのに、その上積み残した荷物の運搬で、へとへとになったOさん。その場の雰囲気にのまれていい加減なことを言うんじゃなかった、と反省しきりだそうです。
自分で梱包すると決めたからには頑張ろう! |
梱包が終わらなかった
1LDKで一人暮らしをするNさん。以前ここに引越しした時はほとんど荷物らしきものはなく、電化製品にしても家具にしてもすべて後に購入した物ばかり。それでも「たかが一人暮らしの引越し、どうにかなるわ」とたかをくくっていたNさん。なんと大胆にも前日から梱包を始めたそうです。玄関には引越し業者がサービスでくれたダンボールが20箱。荷造りに取り掛かろうとするも古いアルバムを見たり、想い出の品を見たり、とどんどん時間が過ぎていきました。気づくともう夕方。ようやくあせって荷物をダンボール箱に詰め込み、いざ台所用品に取り掛かろうとした時には、段ボール箱は2箱しか残っていませんでした。にもかかわらず台所には多くの物、物、物。時間は夜の9時を回ろうとしています。やけっぱちになったNさん。荷造りが出きなかった物は、仕方ないのでカバンやゴミ袋に詰め込むことにしました。
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