引越し/引越し関連情報

引越しトラブルがおきたら/引越しの基礎知識Q&A Vol.2

引越し中に荷物がこわれたり、無くなったりした場合はどこにクレームを申し出ればいいのでしょう。

執筆者:All About 編集部

たよりになる引越し約款

引越、玄関
引越の先に待つものは……
引越しでいやな思いをすることといえば、引越し荷物の破損、紛失があげられます。引越し中、引越し後荷物の破損に気付いても、どの様に対処すればいいのかわからず、そのままにしているケースも多く見受けられます。しかし、業者に責任がある場合、これらの問題を放置せず、堂々とクレームを申し出てもいいことなんです。

引越しの時にありがちなクレームをあげてみましたので、ぜひ参考にして下さい。これらの回答については標準引越運送約款に準拠しています。よって標準引越運送約款を使わず、独自の約款を使用している業者の場合は、この限りではありませんので、見積書に記されている約款と照らし合わせて下さい。

またクレーム時にいやな思いをしないためにも、保険でどれだけ補償されるのかも前もってたずねておきましょう。荷物の価値相応に保険を見直す必要があるかもしれません。

【Q1】引越しの運搬中にソファがやぶれてしまったのですが。

【A1】作業員にその旨を伝えましょう。また言いにくい場合などは、引越し業者(または見積り時の担当者)に早急に連絡を取り、クレームを申し出て、速やかに損害の賠償してもらいましょう。

標準引越運送約款には「自己又は使用人その他運送のために使用した者が、荷物の荷造り、受取、引渡し、保管又は運送に関し注意を怠らなかったことを証明しない限り、荷物その他のものの滅失、き損又は遅延につき損害賠償の責任を負い、速やかに賠償します。」(第二十二条)と記されています。

作業員が万全を期しており、防ぎようがない場合以外は、賠償してくれることになっています。ただし賠償額は時価での評価となります。時価とは購入金額ではなく、その時点での価値を表します。要するに10年前に10万円で買ったソファーでも時価は3万円程度ということになるかもしれません。時とともに陳腐化し、また消耗などにより価値は目減りしていくと言うことです。

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