たよりになる引越し約款
引越の先に待つものは…… |
引越しの時にありがちなクレームをあげてみましたので、ぜひ参考にして下さい。これらの回答については標準引越運送約款に準拠しています。よって標準引越運送約款を使わず、独自の約款を使用している業者の場合は、この限りではありませんので、見積書に記されている約款と照らし合わせて下さい。
またクレーム時にいやな思いをしないためにも、保険でどれだけ補償されるのかも前もってたずねておきましょう。荷物の価値相応に保険を見直す必要があるかもしれません。
【Q1】引越しの運搬中にソファがやぶれてしまったのですが。
【A1】作業員にその旨を伝えましょう。また言いにくい場合などは、引越し業者(または見積り時の担当者)に早急に連絡を取り、クレームを申し出て、速やかに損害の賠償してもらいましょう。標準引越運送約款には「自己又は使用人その他運送のために使用した者が、荷物の荷造り、受取、引渡し、保管又は運送に関し注意を怠らなかったことを証明しない限り、荷物その他のものの滅失、き損又は遅延につき損害賠償の責任を負い、速やかに賠償します。」(第二十二条)と記されています。
作業員が万全を期しており、防ぎようがない場合以外は、賠償してくれることになっています。ただし賠償額は時価での評価となります。時価とは購入金額ではなく、その時点での価値を表します。要するに10年前に10万円で買ったソファーでも時価は3万円程度ということになるかもしれません。時とともに陳腐化し、また消耗などにより価値は目減りしていくと言うことです。
次のページはまだまだある引越しクレーム>>