『あなたの一票』で行った「ゴミの分別、お住まいの地域のルールに従っていますか?」という質問の結果です。 |
ガイド記事『一人暮らしの掃除事情 ゴミ&ゴキブリ編』では、一人暮らしのみなさんにこの質問をアンケートでお聞きしましたが、残念ながら1割が「全く守っていません」、3割弱が「ちょっとだけルール違反しています」という回答でした。
確かに、家事のすべてを一人でやらなくてはならない一人暮らしにとって、きちんと分別したり、朝早くにゴミを出しにいくのは大変というのもわかります。でも、ルールを守らないことで大きなトラブルに発展してしまうことも…。
世の中全体としては、地球環境のことを考えたゴミの捨て方やリサイクルに注目が集まっています。そこで今回は、一人暮らしのゴミ捨てについて考えてみましょう。
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■ 都内で続々。ワンルーム規制を知ってますか
■ ゴミ捨てが隣人トラブルに発展することも
■ 自治体ごとにゴミ捨てのルールは違う
■ 例えば、食品の入っているトレーを見てみよう
■ ゴミの日に捨てられないものって何?
■ 一歩先行く、エコな一人暮らし
都内で続々。ワンルーム規制を知ってますか
「一人暮らしだから…」とあらぬ疑いをかけられるのは心外。だからこそ、きちんとルールを守って暮らしましょう。 |
例えば、文京区では今年7月から、「三階建て以上、専用面積が40m2未満のワンルームが10戸以上ある建物を建設する場合、住戸の面積は25m2以上にしなければならない」「また、住戸戸数が15戸を越える場合には半数以上を40m2以上にしなければならない」などを規制した条例が施行されています。その他にも、豊島区・新宿区・中央区など、ワンルームマンションに対する規制を設けている自治体は多くあり、今後もますます増える傾向にあります。
こういった条例が設けられる理由は、マンションでの近隣トラブルが増えているため。違法駐車や騒音、そしてゴミ捨てなど、ルールを守らない住人の多くが単身者だとされているからです。これらの条例によって、一人暮らしの人が住む場所が限られるだけでなく、家賃が高くなることも考えられます。
もちろん、すべての一人暮らしの人がルール違反をしているわけではありませんが、一般的に「家族暮らしよりいいかげん」という意識を持たれやすく、何かあったときに疑いの目が向けられやすいもの。とやかく言われないためにも、一人暮らしだからこそ、日頃からルールを守っておかなくてはいけません。
ゴミ捨てが隣人トラブルに発展することも
ゴミの捨て方でトラブルは年々増加しています。「ちょっとくらいなら」「自分だけなら」という考えは捨てましょう。 |
例えば、自治体のルールに沿って分別されていないゴミ。収集されないままでは、建物の周りが不衛生にもなりますし、何度も同じ状態が続けば、大家さんや管理会社に保健所などから連絡がいくことがあります。誰が犯人なのか、いくら一人暮らしでご近所づきあいが少ないとはいえ、誰が犯人なのかと疑心暗鬼になっては、やはり暮らしにくいものです。
また、時間を守らずに出されたゴミは、カラスや猫などに荒らされて不衛生な状態で散らかされたり、さらに危険なのが放火の対象にもなりやすいということ。「夜のうちに出したって、どうせ朝になれば収集車が来るんだからいいじゃない」と思うかもしれませんが、火災の一番の原因とされる放火は深夜や明け方に多く行われます。あなたが捨てたゴミが人の命を脅かすこともあるのです。
次のページでは、知っておきたいゴミの捨て方について紹介します。リサイクルにも協力してみましょう。>>次のページへ