一人暮らしの家計簿その1 ― 新社会人編
初めて自分の手で稼いだお金で好きなものを買いたいと思う気持ちはよくわかりますが…。 |
ここでは、この大卒平均初任給を基に、一ヶ月のお金の使い方を考えてみましょう。
※ 社会保険料・所得税等の計算はあくまで目安であり、正確なものではありません。ご了承ください。
● 収入
給料 | 196,000円 | |
うち天引き額 | ||
社会保険料 | 30,000円 | |
源泉所得税 | 5,000円 | |
小計 | 35,000円 | |
手取額 | 161,000円 |
なお、給与からは住民税も天引きされることもありますが、前年度の所得に対してかかりますので、前年度に収入がなければ、社会人一年目はかからないことがほとんどです。ただし、翌年からは支払わなければならないので、その分のお金の余裕も考えておく必要があります。
また、残業代などで一時的に収入が増えることもありますが、生活費としてはそれを当てにはせず、やりくりするようにしましょう。
● 支出
○…固定費 △…変動費
○ | 家賃の目安は収入の1/3と言われていますので、かなりオーバーしていますが、東京都内に住もうとすると、一般的にはこの程度かかってしまうかも。部屋探しで条件を下げるという手もありますが、女性の場合はセキュリティの面ではあまり下げすぎない方が無難です。 | ||
○ | 光熱費は季節等によって変動が若干ありますが、一人暮らしでも基本料+使用量でこの程度はかかってしまいます。少しでも節約したいなら、こまめにスイッチをオンオフするなど工夫が肝心。 | ||
○ | |||
○ | |||
△ | 自炊中心の生活を送った場合の目安。外食やお惣菜などに頼ると、もっと高くなります。一人暮らしの節約で最も効果が上がりやすいのが、この項目。健康のためにも、できるだけキッチンに立つように心がけてみて。 | ||
△ | 社会人になると、何かとお付き合いも出てくるもの。仕事での飲み会や冠婚葬祭費など。人間関係を円滑にするためにも、あまりケチりすぎないように。 | ||
△ | IP電話や光電話などとセットになったものだとオトクになることがあります。家族の住む家とサービスを合わせると、通信料の節約ができることも。 | ||
△ | 初めての一人暮らしで寂しいからと、使いすぎてしまいがいなのがここです。注意しましょう。 | ||
△ | 洗濯・清掃用品など、意外とお金がかかります。 | ||
△ | 毎月決まった額をきちんと貯金できればベストです。給料から自動的に引き落として貯金に回すサービスがおすすめ。一人暮らしなら目標は収入の10%ですので、これではやや少なめ。病気などで突然働けなくなることなどもありますので、ある程度の蓄えができてくると安心。 | ||
収入との差額は、10,000円。 |
ここで紹介したのは生活に最低限必要となってくるお金ばかりで、この家計簿で実践できれば、かなりきちんとお金の管理ができるしっかり者と言えるでしょう。初任給では「CDが欲しい」「雑誌が読みたい」「外食しちゃおうかな」なんてちょっと油断すると、すぐに赤字に! 心して引き締めないと厳しそうだという現実がおわかりいただけたでしょうか。
その他にもここには含めていませんが、社会人一年目だと会社に着ていくスーツなどを購入するための被服費や、女性ならメイク用品などの美容費、また病院にかかった場合は医療費などがかかることもあります。さらに、健康なときにはなかなか考えにくいかもしれませんが、急な病気や怪我などで入院することもあります。そのときの費用や、働けない間の収入を一部でも支えてくれるような医療保険に加入していると安心です。
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