初めての一人暮らしをする社会人と学生さんのために、一ヶ月のお金のやりくりをイメージできるように紹介します。 |
今まで家族と一緒に暮らしていた人にとっては、特にお金の使い道が大きく変わります。決められたお金の中で、家賃や水道光熱費、食費などのやりくりすることの大変さは、実際に自分でやってみて実感するのでは。
そこで今回は、学生・新社会人に向けて、一人暮らしの一ヶ月間の家計簿を目安としてご紹介します。人によって、どの部分に大きくお金がかかってくるかは異なりますが、「まだお金の動きがよくわからないので、不安…」という人には参考になると思います。
なお、部屋探しから引越までの一人暮らしスタートにかかる初期費用については、『初めての一人暮らしにかかるお金』にまとめていますので、併せてご覧ください。
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■ 憧れの一人暮らし。でも、現実はラクじゃない!?
■ 減らすのが難しい固定費&節約可能な変動費
■ 一人暮らしの家計簿その1 ― 新社会人編
■ 一人暮らしの家計簿その2 ― 学生編
■ これまで育ててくれた両親への感謝の気持ちを忘れずに
憧れの一人暮らし。でも、現実はラクじゃない!?
限られたお金の中で上手にやりくりしなければ、お金なんて羽が生えたように飛んでいってしまいます。ご注意を! |
仕事や学業などの忙しさに追われて、暮らしに目を向ける時間がないという場合もありますが、何よりネックになるのがお金。新社会人にとって、初めてもらったお給料は社会保険料や税金を引かれると、当てにしていたよりずいぶん少ないというのもよくあること。学生にとっては、親から送られてくる仕送りだけでは家賃と光熱費と食費で精一杯、遊ぶ余裕なんてないかもしれません。
現実は案外厳しいもの。家族と一緒に暮らしていたときのような感覚で、お金を使っていると、次のお金が入ってくるまで大ピンチになってしまうこともあります。まず、一人暮らしをすると、どんなお金がいくらくらいかかるのか、把握してみましょう。
減らすのが難しい固定費と、節約可能な変動費
固定費と変動費に分けて、毎月どのくらいのお金がかかりそうか計算してみましょう。家計簿をつけてみるのがおすすめ。 |
家賃や水道光熱費、定額のインターネットの接続料など、毎月ほぼ金額が変わらずに出て行くお金を固定費、そして食費や交際費、医療費、携帯電話代など、その月ごとで金額が変わるお金を変動費として考えましょう。水道光熱費はどのくらい使うかで変動がありますが、昼間職場や学校で過ごす時間が長い一人暮らしの場合、季節や節約でも、それほど大きな差が出てきませんので、ここでは固定費に含むこととします。
収入から固定費を引いた額の中でやりくりするのが変動費。生活が落ち着くまでは難しいかもしれませんが、その中から決まった額を貯金に回すことができれば安心です。その上でどれくらい自由になるお金があるのか、自分でも実際に計算してみましょう。おそらく、多くの人はその少なさにビックリするのでは!? その額を一度自分で目にしておくことで、お金に対する意識がかなり変わるはずです。
次のページでは、大卒の平均的な初任給で暮らす一人暮らしの家計簿の目安を具体的に見ていきます。
次のページでは、大学を卒業した社会人一年生の平均的な初任給から、一ヶ月のやりくりをチェック。あなたはこれで生活できる?>>次のページへ