意外と知らない、掃除の「これってどうなの?」
ここまで掃除グッズについて紹介してきましたが、その他掃除についての素朴な疑問についてお届けします。■いろんな洗剤があるけれど、全部買わなきゃダメ?
洗剤の効果を最大限に活かすには、適材適所が大事。どんな成分が含まれているか、どんなところに効くのか、説明書きを一度読んでみましょう。 |
掃除用洗剤には様々な種類があります。前々ページで洗剤もリストアップしましたが、紹介したすべてを揃える必要はもちろん、ありません。○をつけたものは日常の掃除に使うものなので、手元にひとつは用意しておいた方が便利だと思いますが、それ以外は必要に応じて揃えていくといいでしょう。
また洗剤を使う上で大事なことは、汚れに対して効果のあるものを選ぶこと。いくら強力な洗剤でもその成分に効くものでなければ、汚れは落とせません。注意書きを必ず読み、正しい使い方を守りましょう。
・中性洗剤 … 洗浄力は弱めですが、素材を傷めることなく、比較的安全。食器用洗剤やトイレ・浴室用洗剤など。
・弱アルカリ性洗剤 … 軽い皮脂汚れや油汚れなど、やや落ちにくい汚れに。住宅用洗剤やガラスクリーナーなど。
・アルカリ性洗剤 … しつこい油汚れやこげつき、カビに。洗浄力は強いですが、変質を招くこともあるので使うときには注意する。使ったあとはしっかりと洗剤を落とす。油汚れ用洗剤やカビ取り剤など。
・酸性洗剤 … 尿石や水あか、鉄サビなど効果があり、洗浄力が強い。ただし、素材を傷めることも多いので、使用箇所には注意する。トイレ用洗剤など。
■重曹&お酢で本当に汚れが落ちるの?
環境に優しい掃除グッズとして紹介される重曹やお酢(酢酸)。「これで本当に汚れが落ちるの?」と思っている人もいるかもしれません。
洗剤は中性・アルカリ性・酸性といった種類がある中で、お酢は弱酸性で、重曹は弱アルカリ性。洗剤の中には肌や素材を傷めるものもありますが、どちらも食用として使われるものなので、当然人体には影響がありません。
しっかりとこびりついてしまった頑固な汚れは落ちないこともありますが、それぞれに適した汚れに使えば、間違いなくきれいになります。ただし、重曹はアルミや畳に使うと変色させてしまい、お酢は鉄や大理石に使うとサビや変色の原因になりますので、注意してください。
■掃除の基本『すぐに落とす』。それはわかってるけど…
汚れを残さないためには、できる限り時間が経たないうちに落とすこと。でも、それができなかったときは、焦らず時間をかけて落としましょう。 |
でも、「そのときはつい面倒で…」「気がつかないうちに汚れてしまい、もう落ちなくなっていた」ということも当然ありますよね。そんなふうに時間が経ち、簡単には取れなくなった汚れを落とすときには、今度は時間をたっぷりかけてあげることが大事です。
例えば、油でベタベタになったガスコンロ。まず、はずせる場所はすべてはずし、食器用洗剤を溶かした水に汚れが浮いてくるまでしっかりと漬け込みます。はずせない場所は洗剤を溶かした水を含ませた布をかぶせて、汚れが浮くまで待ちます。最初から強力な洗剤を使って落とすことを考えるよりも、弱い洗剤でじっくり時間をかけた方が素材を傷めずに、きれいに汚れを落とせます。
洗剤を拭きかけて、すぐに拭いて落ちないと諦めないこと。汚れがついてから長い時間が経ってしまった分、汚れを落とすのにも時間がかかると思っておきましょう。
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一人暮らしの部屋は、自分だけのお城。掃除はちょっと面倒だけれども、快適に気持ちよく暮らすためには欠かせません。忙しいとつい後回しになりがちですが、できるだけ目についたときに汚れや埃はなくすように心がけましょう。
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