対談:“気持ちのいい暮らし”って、どんな暮らし?
ひらいみも イラストレーター。神奈川県在住。旅行会社勤務を経て、制作会社に8年間勤務後、フリーランスとなり、絵を中心とした作家活動を始める。 ハートクリエイションとのコラボレーションで、四季折々のポストカード・グリーティングカードを制作・全国各店舗にて販売中。「にしてつニュース」表紙、すくすく子育て(NHK出版)、婦人画報(アシェット婦人画報社)他にてイラスト連載中。 mimo-G |
この素敵なイラストの秘密には、ひらいさん自身が素敵な暮らしの実践者で、何か独自のこだわりを持っているのでは、と思った私。今回、ひらいさんと本のタイトルに合わせ、“気持ちのいい暮らし”をテーマに対談をしました。
ガイド:
ここまで二冊“気持ちのいい暮らし”をテーマとした本を作ってきたわけですが、ひらいさんはどんな生活だと思いますか。
ひらい:
今回の本の中で、おうちでバーのような雰囲気を作って、焼酎やおつまみを楽しんでいるページ(前のページ参照)がありましたよね。素敵だなって印象残っているんですよ。そういう時間を過ごせるというのは、心に余裕があって、とても豊かな感じがします。
ガイド:
私は“気持ちのいい暮らし”って、「ていねいさ」と「こだわり」がある暮らしだと思っているんです。前作では衣食住を中心に、きちんと暮らすためのヒントを紹介しました。でも、改めて自分で読んでみたとき、オシャレにも気を配って、洗濯をきちんと、掃除も料理も工夫して…、「これを全部実践する生活は、一人暮らしにとっては、ちょっと息苦しいかもしれない」と思ったんですよ。
ひらい:
確かに、きちんと片付いた部屋は気持ちいいけれど、きちんと片付いた状態にするのって大変ですよね。頑張るところと、力の抜きくところのバランスが大事なんでしょうけれど、私もなかなか掴めません。
ガイド:
社会人の一人暮らしだと働いている時間が一日で一番長くて、暮らしを大事にしたくても時間を割けないんですよね。だから、たまには上手な手抜きや思いっきり気を抜いた休息も“気持ちのいい暮らし”には必要かな、と。今回の本には、焼酎のページも含めて、あえて生活を頑張らないアイディアも入れました。ほっと一息つける時間を作って、また頑張る。オンとオフの切り替え上手も、難しいけれど、大事なことですね。
ところで、ひらいさんは一人暮らしをしていたことがあるんですか。
ポストカードより。『もっと!気持ちのいい暮らし』とはテイストが違う風景画を描くこともも多いそうです。 |
今はもう結婚しているのですが、20歳から26歳まで。とにかく一人暮らしが昔からの夢だったんですよ。その頃はテレビも持っていなかったし、ごくわずかなモノで生活していました。人それぞれ必要なモノの量って違うと思うんですが、私はキャンプのときに必要なくらいの最小限で、ごく気に入ったものだけに囲まれて生活をするのが、本当は理想なんですよ
ガイド:
使わないモノを持っているのは邪魔。でも、まだ使えるモノを捨てるってすごく心苦しい。だから、ひらいさんのようなシンプルライフって理想ですけど、難しそうですね。
ひらい:
そうですね。一人暮らし程自由にできるわけじゃありませんが、今はふたりでの生活を、密かにもっと自分の理想に近づけられるように、頑張っているところです。
次のページでは、一人暮らし時代にどんなことを楽しんでいたのか、聞いてみました。ホームパーティ、料理など…>>次のページへ