カビとの戦いは、部屋探しから始まっている
下見のときは、戸棚や押入の奥も見逃してはダメ。ちゃんと開けて、触ったり、ニオイを嗅いだりしてみましょう。 |
ごくまれに壁紙や床下などにまで、カビが発生してしまう部屋もあります。こうなってしまうと自分で対処できる範囲ではなく、大家さんや不動産会社に相談して対処してもらわなくてはなりませんが、こういった部屋はたとえクリーニングが入ったからといって、また同じ状態になることが考えられます。また、カビの原因が部屋の環境であっても、使用上の問題とされて、退去時に敷金返還の際にトラブルになることもあります。
カビやすい部屋は、できるだけ最初から避けておきたいもの。部屋探しの内見の段階で、バスルームやトイレ、キッチンの水周りをしっかりチェックしましょう。戸棚や押入の奥などは、特に気をつけて。クリーニング済みで一見きれいにしてあっても、触ったときに湿っていたり、扉を開けるとカビ臭かったりする部屋は要注意。
カビはニオイや見た目が悪いだけでなく、アレルギーの原因になるなど、健康に被害を及ぼすこともあります。内見の段階で気になるところがあったら、たとえ他の条件がよかったとしても、避けておいた方が安心です。
カビに居心地のいい環境を作らない
お風呂場の湿気を取り除くため、換気扇は回しっぱなしがおすすめ
■壁や天井の湿気を拭き取る
→スクイジー、フローリングワイパーを使って
壁や天井に水分を残しておくと、そこからカビが発生する原因になります。スクイジー(窓拭き用ワイパー)を使って、壁や天井の水気がしっかり切っておくのがおすすめ。フローリングワイパーに薄手のタオルやガーゼなどをつけて拭き取っても◎。 カビの生えやすいタイル目地やパッキンの部分の水気をぬぐっておくだけでも効果的です。
■換気をして、空気を動かす
→窓を開けたり、換気扇を回して
窓やドアを開けたり、換気扇を回しておくことで、空気の流れを作ります。窓がなく湿気やすいバスルームなら、換気扇は24時間回しっぱなしにしておくのもおすすめ。電気代がモッタイナイと思うかもしれませんが、換気扇を一日回す電気代は一日数円程度。カビだらけにしてしまった方が、あとの手間やお金が無駄になりかねません。
■お風呂を出たあとも湿気をカット
→バスタブのお湯は流しておく
バスタブにお湯を溜めたままにしておくと、バスルーム内の湿気がどうしても多くなります。追い炊きをしたり、洗濯などに使う予定がないときは、早めに流した方がカビ対策に。どうしても溜めておくときは、フタをして蒸気が漏れないようにしましょう。
■カビの生えやすいものは置かない
→タオルなどは使うときに
布製品やブラシ、スポンジなどは、ユニットバス内に置きっぱなしだと、湿気を含んでカビやすくなります。身体を洗うタオルやバスタオル、足拭きマットなど、面倒かもしれませんが、使うときに持ち込む方が衛生的です。用途によって置きっぱなしになってしまうもの(例えば、便座カバーなど)もありますが、こまめに洗うことを心がけましょう。
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