敷金返還についてトラブルになったことはありますか?
では、実際にトラブルになった人、または、なりかけた人の話を聞いて見たところ…
● トラブルとまではいきませんが、タバコの煙による壁紙の張替えで意見交換したことがあります。私は全くタバコを吸わず、友達にもベランダで吸うようにお願いしていたのですが、壁紙の汚れから、タバコを吸っていたのではと言われました。(げんげん・26歳・男性・一人暮らし暦9年)
● 敷金返還の内訳書が送られてきた際、本来クリーニング代をひいた残りの敷金2か月分が返還されると退室時に聞いていたにも関わらず、1ヶ月分だった。不動産会社に連絡したところ、誤りということで後日きちんと本来の額が返還されました。(ハイソックス・30歳・男性・一人暮らし暦5年)
● 壁紙張替代を半額請求された。後日、取り戻しましたが。(ひこ・33歳・女性・一人暮らし暦9年)
敷金返還がトラブルになることもありますが、契約内容をきちんと理解していれば、それほど問題にならないことも。あまり神経質になりすぎないように。 |
では、敷金トラブルに遭わないための注意点を聞いてみたところ…
● 契約前にくどいほど契約内容を確認することに尽きます。判を押してしまうと、どんなに文句を言っても聞き入れてもらえないことが多いので、納得してから押しましょう。(ひむか・31歳・女性・一人暮らし暦7年)
● 契約書をよく確認し、納得できない部分があれば確認すること。こちらが強気に出られそうだったら交渉して変更してもらうのが良いが、他にも借り手が見つかる雰囲気だったら初期費用だと思ってあきらめる。巻き込まれるのは仕方ないので、そこから強い気持ちで解決するのが大切。(ひこ・33歳・女性・一人暮らし暦9年)
● とにかくキレイに使用することです。気になるところは必ず、入居前にチェックするのが大切です。(なす・39歳・女性・1年)
● 引渡しや内見のときに「クリーニング会社がしっかり掃除したか」を不動産会社の人に一緒に見てもらうといいかも。入居した当日、お風呂に入ろうと思ったら、排水溝がすごく汚くて、「このレベルしかクリーニングしないのに、敷金をすごく取られたら悔しい!」と思ったことがあるので。(マコ・27歳・女性・一人暮らし暦3年)
● 信頼できる不動産会社を選んだかどうかが最大のポイントだと思います。(匿名希望・34歳・男性・一人暮らし暦16年)
一人暮らしの人が忘れがちなのが、自分の部屋と言っても、あくまで借りているものだということ。きちんと掃除をして、丁寧に使うことが大切です。それから、もうひとつ。契約書に署名捺印した以上は、「知らなかった」という言葉は通じないと思っておいた方がいいでしょう。どうしても納得のできない内容であれば、その後のことも考えて、無理に契約をしない方が賢明です。
ちなみに、「九州では、敷金返還されないのが普通(もも・33歳・女性・一人暮らし暦3年)」という回答にもあるように、賃貸に係る初期費用は地域によっても異なります。今回は関東地方を主とする敷金のシステムを中心に書きましたので、お住まいの地域によっては当てはまらない場合もあります。ご容赦ください。
なお、敷金返還トラブルの記事については、「敷金返還問題を考える」シリーズにまとめてありますので、併せてご覧ください。
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