ガーリーな暮らし『テイブルと』(2ページ目)

制作を通じてのエピソードを教えてください。

撮影／上田知枝

大森よう子さん『ホワイト＆レースのクロス』より。大好きなものを丁寧にしまっておくことは簡単なようで難しい。

『ホワイト＆レースのクロス』では、雑誌『Olive』などで活躍されたスタイリストの大森よう子さんのご自宅で撮影をしました。東京都内にありながら昭和初期に建てられた洋館で、とてもかわいらしい暮らしぶりをしているんですよ。レースをひとつひとつ箱や籠に入れて収納している様子を見ていたら、本当にこんな素敵な暮らしをしている人っているんだなぁと驚かされました。

めったにご自宅を公開されることはないそうなのですが、今回無理を言って取材させていただきました。ぜひこの機会にご覧になってください。

それから、『ストローギャラリー』で紹介しているストローの袋は、実は私のコレクションなんです。10年くらいかけて少しずつ集めました。こちらで紹介しているのはほんの一部ですが、鯨とかペンギンの足跡とかあってかわいいんですよ。取るに足りないものでもこれだけあれば宝物になるんですよね。人が遊びに来たときに「すごいでしょう」って見せるのが楽しみなんです。

『テイブルと』のような生活には憧れますが、実現するのはちょっと難しい。コツはありますか？

小さなことでいいので、手をかけることが大事だと思います。時間がないから買ってしまうというのもわかるんですが、ちょっとした時間を上手に使えるようになるといいですよね。

そんなときにまず始めやすいのが料理じゃないでしょうか。毎日のことですし、食事は生活の中で一番の基本。ちょっとした気分転換にもなると思います。

『テイブルと』にも、仕事から帰ってきたあとでも簡単に作れるレシピを掲載していますので、参考にしていただければ嬉しいです。疲れて帰ってきて家事をするのが大変なのは、私もよくわかりますが、小さなことから少しずつ始めてみてくださいね。

ひとり暮らしを楽しむためのアドバイスをいただけますか？

『テイブルと』の姉妹誌『Pooka』のホームページ。『テイブルと』のページでは、飯塚さんをはじめとする編集スタッフの方々がブログを書いています。

好きなことにとことんこだわることって素敵だと思います。それが私にとっての女の子らしいこと。

男性だと大人になってもプラモデルや少年漫画に夢中になっていても普通なのに、女性がある程度の年齢になって「ぬいぐるみやリボンが好き」って言うと、引かれちゃったりしますよね（笑）。

でも、好きなことはどーんと前面に出していっていいんじゃないかな。ひとり暮らしなのだから、自分が昔から変わらずに大切にしているものや好きなことがあるならば、恥ずかしがらずに思いっきり楽しんでほしいと思います。


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