狭い部屋、古い部屋を乗り越える方法
部屋探しの一番大きな条件というのは、やっぱり家賃です。自分の払える範囲では、理想とは程遠い、狭かったり古かったりする部屋に住まなくてはならないこともあります。最初はがっかりするかもしれませんが、そういった問題も工夫次第で乗り越えることが十分できます。■狭い部屋を広く使うアイディア
ベッドと壁の間のすき間にハンガーラックを組み込んだり、木製ラックにテレビやオーディオ、日用品までをすっきりと納めたり。家具のレイアウトと収納の工夫があるから、15m2のワンルームなのに狭さを感じさせません。 (高升裕一さん宅「Roomsひとり暮らしの部屋づくりVOL.11」より 撮影/森安照) |
例えば、テーブルをたためるものにしたり、ベッドではなく布団にするなど、形を変えて出し入れできたり、ツーウェイで使えるものを選ぶ。そうすると、寝るときは布団でいっぱいになってしまっても、食事のときは交代にテーブルだけ出すというように、時間帯によって部屋を広く有効に利用することができます。
また、物を増やさない、置かないことも大切です。
例えば、洋服などの季節のものは不要な時期は実家に送って預かってもらったり、クリーニング屋さんに保管してもらったりするといった工夫をしてみましょう。全ての物を上手に収納しようというのではなく、部屋から物を出してしまうという発想の転換をしてみてもいいと思います。
■古い部屋だからこその味を生かすアイディア
砂壁と畳敷きという古い文化住宅の一室を、ほのかな"洋"テイストのある昭和モダンなインテリアに。木の桟にすりガラスという味わいのある窓辺に、「カリモク」のソファを置いたら、雰囲気のあるカフェコーナーになりました。床には、自分で板材を敷きつめて。 (井上貴之さん宅「Roomsひとり暮らしの部屋づくりVOL.11」より 撮影/川隅知明) |
例えば、最近流行の北欧やイギリスの中古家具を使ったり、デッドストックの布で作ったカーテンなどをつけて、昭和30~40年代のテイストを取り入れてみる。いずれにしても、古い部屋だからこそ生きてくるインテリアです。
今ある条件をどうしたら生かせるかを考えることが解決の近道になると思います。
一人暮らしの流行のインテリア・ショップ・ブランド
「ユーズドもの」が人気です。ショップでは「D&DEPARTMENT」、それから最近増えてきている目黒通り沿いの中古家具店・雑貨店にも注目が集まっています。また、有名デザイナーズによる名作家具も、男性を中心にまだまだブームが続いています。「イームズ」や「柳宗理」など、気に入った一点を購入し、一生ものとして大事に使うという人も多いようです。
それから、『Roomsひとり暮らしの部屋づくり』の読者限定で言えば、白い家具や白木を基調としたナチュラルなスタイルが非常に人気です。ショップで言えば、「キャトルセゾン」。「MOMO natural」や「union」の白い家具シリーズも人気です。生活を楽しみたい、豊かに暮らしたいと考えている人が多いので、清潔感のあるきちんとしたイメージのある部屋が好まれているようです。
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部屋作りに必要なのは、センスよりもルール。今までどうしても上手くいかなかった人にとっても、この言葉はとても心強いものとなるはずです。迷ったときは、ぜひこの基本に立ち返って、自分の部屋をチェックしなおしてみてくださいね。
そして、さらに上級編に進みたい方には、関連サイトで一人暮らしのインテリアにおすすめのサイトを紹介しています。ぜひ参考にしてください。
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