こだわり条件。あなたが譲れないものは?
部屋を選ぶときに譲れない条件は、生活スタイルや趣味などによって人それぞれです。これから自分ひとりで暮らしていく部屋なのだから、いろいろとこだわり条件を挙げたいですが、お財布とも相談しなくてはならないのが現実です。自分にとってどの条件ははずせないのか、次の項目を参考に優先順位をつけておきましょう。
■ 建物の種別
建物の構造の違いによって、遮音性・耐火性・耐震性・熱効率などが変わってきます。
一般的にアパートと呼ばれている建物は、木造・軽量鉄骨という構造の場合が多く、遮音性があまりよくありません。中には、隣の部屋の人が立ったり座ったりするだけでも音が伝わってくるという部屋も。鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリート造のマンションなら音が伝わりにくい構造をしていますが、それだけに家賃は高めです。(参考ガイド記事:『明確な規定はない?アパートとマンションの違い』・『騒音トラブルを避けるためには?』)
■ 築年数
新築であれば家賃は高めです。ただし、築10年以上経つと、同じような部屋でも1割程安くなることも。築年数が経っていてもリフォームやメンテナンスがきちんとされているところは狙い目です。
■ 階数
女性の一人暮らしの場合、防犯面から考えると2階以上に住むのがおすすめです。ただし、1階なら下に音が響く心配もなく、また小さな庭がついていることも。同じ建物の同じ間取りでも、家賃が安く設定されていることがあります。
■ フローリング
同じ間取りの和室に比べて、家賃が高いことが多いです。フローリングにこだわりたいけれど高い家賃は払えないという人は、畳の上に自分でフローリングシートを敷いて代用するのもひとつの手。
■ セキュリティ
オートロックやTVモニター付きインターホンなど防犯に強い物件は女性に人気がありますが、家賃はやや高めです。また、その建物自体が人通りの多いところにがあるか、エントランスや玄関周辺が木や建物の影で薄暗くないかといった周囲の環境も気になるところです。
■ 日当たり
部屋全体の明るさだけでなく、気分や冷暖房費、湿気にも影響します。たとえ窓の方角が南向きでも、周囲に高いビルがあると日当たりが悪くなりますので、下見の際には必ず確認する必要があります。
■ コンロ
自炊を中心とした食事を考える人は、コンロが2口以上使える部屋がおすすめです。ガスコンロよりIHクッキングヒーターの方が火力は強く、火事の心配が少なくなります。ただし、都市ガスであれば、ガスコンロの方が光熱費が安くなります。
最近は少なくなりましたが、シーズーヒーターと呼ばれる電熱式のクッキングヒーターが設置されている部屋もまだ多少あるようです。火力が弱く、お湯を沸かすだけでも長時間がかかるため、交換してもらえないようであれば、避けた方がいいでしょう。
■ 周辺の店・環境
自炊をするならば、生活圏内にスーパーや商店街がないと不便です。また、コンビニが近くにあると、夜遅かったり不規則な生活をしている人にとっては、買い物に大変便利です。近所に交番があると、治安の面での安心度が高くなります。病院や銀行(ATM)の場所なども、できればチェックしておきましょう。
■ 駐車場
車を持っている人、持つ予定がある人は、最初から条件に入れて探すのがおすすめです。駐車場つきの物件があることもありますが、都心や駅近くで駐車場を探すのは至難の技。部屋が決まったら、早めに駐車場の目星もつける必要があります。
■ ペット可・楽器可
物件が少なめなので、ペット可・楽器可を第一条件にして部屋を探しましょう。他の条件はあきらめる覚悟も必要です。時間をかけて探しましょう。(参考ガイド記事:『大切な家族、ペットと一緒に賃貸に住む』・『ペットを飼うための契約書の注意点』)
■ 付属設備
追い炊き風呂・エアコン・インターホン・ケーブルテレビ・インターネット回線・冷蔵庫といった設備が付いている部屋もあります。
次のページでは、どの条件を優先したらいいのか、迷ったときのヒントをお届けします>>次のページへ