子供が主役の稚児行列とは?

稚児行列とは?

稚児行列とは?

神道の世界では、神が幼く清浄な稚児(ちご)に好んで宿り、心から和まれるという信仰があります。そのため、現在も子供が主役の稚児行列などの行事が日本各地に残っています。

澄み渡る青空の下、稚児行列をご紹介します。
 

お稚児さんとは

お稚児さん
大勢の参加者で境内は満員!
この稚児とは、大辞林で調べてみると、幼児や子供のこと。また乳子の意として、「神社・寺院の祭礼・法会(ほうえ)などで、天童に扮して行列に出る男女児」とされています。

神道においては、神さまが幼児や子供の童形の姿をまとい表れるとされ、祭礼行事に大切な役割を果たしてきました。世の中の汚れや穢れを吸収していない清浄な魂の持ち主である子供は、神霊がとどまりやすく、また神霊であるともされています。そのため信仰の対象にもなっていたのです。

数々の祭礼行事には、きれいにお化粧をして、美しくあでやかな衣装を着て、神さまに奉仕をしたり、美しく舞を舞う「お稚児さん」。古くからは、五穀豊穣や悪魔払いを祈り舞ったものでした。子供が、大人よりも神さまに一番近い存在として、祭礼奉仕にかかわっていることがわかります。

一方、少年は神霊の化身と言われ、この稚児を神仏の姿を現すとして、肉体的交わりの行為を神聖視する宗教的な意味合いとしてもあったそうです。奈良時代に貴族の子弟が幼少のうちに公家やお寺に奉公することが制度化され、これらの少年達のことを稚児と呼ばれていたのです。

もちろん寺院は女人禁制、それで男児を使ったわけです。僧と稚児、ちょっと怪しげな関係の稚児を寵愛する風習が、この時代(奈良・平安時代)広まったともいわれています。

色鮮やかな衣装での稚児行列

お稚児さん
甥っ子は最年長の小学三年生。参加者の子供たちより頭二つ以上大きくて目立つ存在でした。
お顔の額に位星(くらいほし)と呼ばれる黒い(赤い)まるを描き、鼻筋は白く塗るのが一般的な化粧の仕方。あとは口紅を塗ってあげます。もちろん地域によっては、大人顔負けの厚化粧でバッチリ決めるなど、さまざまです。

お寺の行事に合わせたり、本堂落慶法要や晋山式、大遠忌法要に合わせて行われる稚児行列ですが、ガイドの甥っ子が参加した神社は、ちょうど秋祭りに合わせて開催されました。こちらは4年毎に行われます。地域によっては毎年やまた数十年~数百年に一度の大法会に行われるところもあります。
お稚児
小学校を出発してゴールの神社への道のりをゆっくりと進みます。
お稚児
たくさんの見物人らが見守る中、保護者と一緒に道中を練り歩きます。
お稚児
ゴールの神社では神さまからのお下がりのお土産をいただきます。
満1才より10才までの男の子と女の子、宗派に関係なく、みんな仲良く街中を練り歩きます。小さい子供はあどけなくかわいい姿で、大きい子供(小学3年~4年)は美しく、凛々しい姿。その色鮮やかな衣装をまとったその姿に思わず見とれてしまいます。

稚児行列に3回出ると幸福になれる、という言い伝えがありますが、これも地域性によります。だいたいは1回でじゅうぶんですが、気になる方は、無病息災を願って、何回でも参列されてもいけないことはありません。

「健全成長とご守護を祈願」一生の記念に残るお稚児さん、機会があれば一度はご体験されてもよいかと思います。
 
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