相場はあくまでも目安。値段が高くても低くて気に入ったものが見つかれば、相場など気にしないように。 |
「お金より物」品物を贈る場合
お金を頂いたら何でも自分の好きなものを買えますが、気をつけないと、何に使ってしまったのか、メモでも取っておかないと忘れてしまうことになりかねません。
品物を贈る場合は、自分の気持ちを物に託してうまく伝えれば一番よいのですが、気をつけなければ、相手に押し付けがましく、逆効果になることもあります。
たとえば、伯母さんが、自分の子供におもちゃをプレゼントしてもらったとします。我が家に遊びに来るたびに「これ、確か私がプレゼントしたのよね。」と言われます。別に悪気がないのはわかるのだけれど、子供がいない人だから、その気持ちを重く受け止めてしまいます。きっとうちの子供に思い入れが強すぎるのでしょう。
この伯母さんの場合は、子供に喜んで欲しいあまりに、贈る気持ちが真剣になりすぎた極端な例です。あまり過剰に思い入れをしないで、これを贈りたいから贈ると軽い気持ちで、さらりと流すことも大切なポイント。
欲しいものをリサーチ
贈る相手が本当に必要に思っているのか、喜んでもらっているのかです。いちばん良い方法は直接尋ねることですが、親しい仲なら言えても、そうは簡単に人に尋ねられるものではありませんよね。
贈られた側もなかなかはっきりと「口に合わなかった」「趣味が違う」「同じようなものを持っている」とは言える訳もなく、困っている人が存在しているのも現実です。ではこういう場合、どう対処すればいいか、とっておきの方法を考えてみました。
■周囲の人を利用して探る
相手が目上の人、気を使う人→その方の近い存在の人にさり気なく訊く
たとえば会社の上司→上司と付き合いの長い人に。姑→義理の姉。
何を贈ったらよいか相談を持ちかけて、それとなく欲しいものを探り出すという手もアリです。
■カタログギフト
今や祝儀、不祝儀のお返しといえば、カタログギフト。相手に好きなものを選んでもらえる点では、贈る側としても気をつかわなくて楽です。おしゃれな雑貨ショップなど最近は扱っているお店も多いようです。
しかし案外、カタログに載っているリストの中で、「安っぽい感じがして欲しいものがない」という声も聞こえてきます。実際ガイドも欲しいものがなく、迷った挙句、食べ物にしたこともありました。
■普段からリサーチ
親しい人なら普段からの会話や行動で、趣向がわかります。さりげなく気にとめておくとよいかもしれません。誕生日、結婚記念日、記念日などメモに取っておくと、突然の贈り物のサプライズに喜びはひとしおです。
いかがでしたでしょうか?今回は「贈りたいから贈る」ものを考えてみました。必要な物を贈って喜んでもらう、また必要でないかもしれないけれど贈って喜んでくれるかもしれない、さまざまな考え方があります。あなたの場合はどちらにしますか?
今回は辰巳 渚著「日本人の新作法」幻冬社を読ませていただき、共感を得る部分を参考にさせて頂きました。目からうろこです。
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