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厄年の初詣やお祓いはどうする?過ごし方の疑問Q&A

今回は、厄年についてです。厄年とはなにか、初詣はどうするか、厄年の数え方、厄年の友人への贈り物、厄払いなど、さまざまな疑問にお答えします。前厄、本厄、後厄……厄年の過ごし方に関する基本を、Q&Aでご紹介。参考にしてみてください。

中山 みゆき

執筆者:中山 みゆき

冠婚葬祭ガイド

厄年の初詣やお祓いはどうするのか……厄年に関しての質問

厄年の初詣やお祓い

厄年は自分自身に降りかかる問題なので、弔い事やお祝い事に参列してもOKですよ。

厄年とは、陰陽道(おんみょうどう)で説かれた考え方で、一生のうちで特定の年に災難がふりかかることが多いとされた年令のことです。その年には身を慎しむという風習がありますが、厄年のみなさんはいかが過ごされますか?

厄年だとわかっているけれど、まだ実感がわいてこないあなたのためにQ&A形式でお答えしましょう。

INDEX
■厄年を追っ払おう! ■厄年は、みんなでお祝いしよう!  

厄年を追っ払おう!

厄年はすべて「数え年」で数え、満年齢では数えません。

厄年はすべて「数え年」で数え、満年齢では数えません。

Q:厄年の年齢について詳しく教えて下さい

A:年令は時代や地方により、何歳の年を厄年とするか諸説はありますが、数え年で、男は25歳・42歳・61歳女は19歳・33歳・37歳が一般的です。

特に男性の42歳と女性の33歳は四二(死に)三三(さんざん)といって「大厄(たいやく)」とされ、その前後の年を前厄・後厄として3年間身を慎しみます。

前厄と後厄を考えると、女性の場合は30代のうちの半分以上が厄年にひっかかります。30代という年齢が女性の節目におおいに関わっているのですね。


Q:厄年は数え年って言いますが、いったい「数え年」って何のことですか?

A:仏教の教えでは、お母さんのおなかの中にいる1年(十月十日)も「いのち」として数えます。生まれたばかりの赤ちゃんは0歳でもその時点で数え年で「1歳」となります。以後お正月(1月1日)を迎えるごとに2歳、3歳……と1歳ずつ増やして数えます。

たとえば、2017年12月31日生まれの赤ちゃん=数え年の1歳。しかし翌日の2018年1月1日=すでに数え年の2歳。少し感覚的に「?」と思いがちですが、一般的なカウント方法と言われてます。

数え年のカウントの方法は、
  • 年明け後に誕生日を迎えていない人:満年齢+2
  • 年明け後に誕生日を迎えた人:満年齢+1

つまりお誕生日を迎えるまでは、満年齢+2歳と言うことになります。


Q:今年、厄年を迎えます。やはりお祓いをした方がよいのかしら? 迷信だと思っていてもやはり気なります。厄年のお祓いをしたら逆に周囲に不幸が出たと言う友人の話を聞いたり、反対にお祓いをしなかったら空き巣の被害にあったとか、いろいろ考えると心配なんです。

A:気にされるなら、前厄・本厄・後厄、と3年続けて厄払いに行きましょう! 厄年でもこのご時世、気にしない方もおられます。それはそれでその年を無事過ごされるでしょう。

しかし一度気にしてしまうと、何が起きても厄年の災難がふりかかったとストレスの原因にもなりかねませんよね。そうなる前に迷信だと思わず、お祓いにいくべき。要は、心のよりどころができて、安らぎを得られればよいのです。
 

厄年は、みんなでお祝いしよう!

Q:厄年と言われたらどのように年を過ごせばいいのでしょうか?

A:厄年に無理は禁物。新しいチャレンジをなるべく控え、静かに過ごすようにこころがけること。これは理にかなっています。

だいたいこの年齢(厄年)になると、男女とも肉体的や生活環境がいろいろ変わってくる方も多くなります。その節目を充分に注意して過ごすようにと、昔の人は「厄年」に重ね合わせたのですからね。


Q:喪中の場合、神社への厄年のお祓いは無理?

A:神社は喪中について忌み嫌う場合が多いですが、だいたい四十九日がすぎていれば、問題ないでしょう。服喪(喪中)期間は、1年間と言われています。

慶事、祝事、祭典、祭礼への参加や、公的行事への出席などは控えることが建前ですが、実際に現代では、このように日常生活を送る事ことは大変難しいものです。

四十九日の忌明後なら問題ないでしょう。神社にお祓いを受けに行かれる場合は、事前に問い合わせてもよいかもしれません。それよりもお寺なら関係ありませんので、安心してお祓いしてもらえますよ。

厄年時に通夜や葬儀・告別式に参列してもいいのかしら?という質問への答えですが、厄年は自分自身に降りかかる問題なので、弔い事やお祝い事に参列してもOKです。


Q:厄年の友人に贈り物をしたいのですが、どんなものがいいのでしょうか?

A:人生の転換期を乗り越えて長生きしてほしいとの願いから、肌身離さず持てる長いもの、またうろこ模様のものを身につけておくと厄除けになるとされています(長生き=長いものと言う語呂合わせ)。男性への贈り物には、ネクタイ、ベルト、財布。女性には帯、マフラー、ペンダント、財布など。

昔は、厄年に当たる年頭にみんなで集まってお祝いをする風習が一般的でした。派手にする必要はないけれど、厄年をきっかけに同窓会をしたり、友人みんな集まってお祝いをするって楽しくありませんか?厄もどこかへ吹っ飛んでしまいそうです。

■厄落としの行事
節分の夜などのほか、その年の始めや誕生日に神社やお寺で厄払いをしてもらうことが一般的。初詣で一緒に済ませることでもOK。厄落としの習慣やしきたりは地方によって違い、さまざまな形が各地域に残っています。知人を呼び、厄落としの宴を開くことが最も多いそうです。

また、神社に参った時に、身に付けている手ぬぐい、お金などを落として一緒に厄も落としてしまうとか、節分の豆と一緒に豆をまき拾ったひとに厄を分担してもらうということも。


Q:厄年を無事終えたら、何かするのでしょうか? また終わった人にお祝いを贈る場合は?

A:厄が落ちたといって人を招き、お祝いをしたり、「内祝」として赤飯などを配ったり、七色で身につけるものを持っていたらよいとも言われています。なかなか七色の物はみつかりませんが、バスタオルなど。厄除七色念珠などもありそうです。

またあとに残らない消耗品として、食べ物や日用品を贈る場合もあります(他の人を巻き込まないようにと言う意味です。終わった人にお祝いを贈る場合もやはりお酒や花など、あとに残らないものが向いています。



厄年の疑問解明できましたでしょうか。迷信と言われればそれまでですが、やはり今年厄年と言われたら、厄払いもやらないよりは、やったほうが安心かもしれませんね。

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