通夜・葬式の弔問マナー/通夜・葬式の弔問マナー

心を込めて簡潔に お悔みのあいさつ(2ページ目)

弔問や通夜、葬儀の際に述べるお悔みのあいさつは、故人と弔問する側の関係によって変わりますが、大切なことは遺族の気持ちを思いやり、心を込めて簡潔に言葉を述べる事です。

執筆者:中山 隆司

一般的に使われる言葉

「この度は、まことにご愁傷(しゅうしょう)さまです。
謹(つつし)んでお悔み申し上げます。」
「この度は、思いがけない事でございました。さぞお力落としで
ございましょう。心からお悔み申し上げます。」

■受付でのあいさつ
「この度は、まことにご愁傷(しゅうしょう)さまです。
謹(つつし)んでお悔み申し上げます。(香典を差し出し)
気持ちばかりでございますが、どうぞご霊前におそなえください。
お参りさせていただきます。」

■通夜ぶるまいの席で中座する場合
「今夜はたいへんごちそうになりました。中座して申しわけございません
が、これで失礼いたします。どうぞお許しください」

▼参考:キリスト教式や神式葬儀で、「ご冥福を」「供養」「成仏」「往生」といった仏教で使う言葉は使用しないようにします。また、マナーとしてキリスト教式の葬儀に数珠を持参してはいけません。

忌み言葉

最近ではあまり気にしなくなりましたが、おくやみの言葉、弔電などで使わない方が良いとされる忌み言葉があります。

不幸が重なる :「重ねる」「かさねがさね」「再三」「くれぐれも」
不幸が再び来る:「また」「たびたび」「しばしば」「返す返す」
数字     :「九」「四」

また、直接的な表現である「死ぬ」「死亡」「生きる」「生存」なども控えます。

この場合は、
「死亡」→「ご逝去(ごせいきょ)」
「ご生存中」→「ご生前」
「生きているころ」→「お元気なころ」

<ひとこと>
日本には様々な宗教がありますが、他宗教の方がそれぞれに完璧に対応することは、難しいことです。しきたりをまもろうとすることで、亡くなった方への思いがなおざりになることのほうが問題ではないでしょうか。しきたりをしることは大事な事ですが、そのうえで故人に対する気持ちを素直に表すことをこころがけましょう。



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