フェレットの健康診断では、主に以下の検査を行います。
・体重測定
・触診
・血液検査
フェレットの場合、主に触診での診断になるようですが、血液検査をすることも少なくありません。内臓の状態については、触診した先生の言葉だけではわかりにくくても、検査結果の値を見ることで理解しやすい飼い主さんもいると思います。血液検査の結果は表などに記録しておき、次に血液検査をした際に結果がどう変わっているかを比較できるようにしておくといいでしょう(動物病院で配布している犬猫用の手帳をもらって記録するといいかもしれません)。
なお、中年以降のフェレットの場合は、副腎疾患による腫瘍の有無を確かめるためにエコー検査を行うこともあります。また、飼い始めたばかりのフェレットの場合には、耳ダニを調べることもあります。
●鳥類
鳥類の健康診断では、主に以下の検査を行います。
・糞便検査
・体重測定
・触診
・そのう検査
・口腔検査
幼いヒナを健康診断する場合は、動物病院に行くまでの時間と待合室で待つ時間、診察によるストレスなどを考慮し、糞便検査だけで済ますこともあるでしょう。無理に連れて行ってヒナを弱らせてしまうよりは飼い主が糞便を持って検査してくるだけの方がいい場合もありますので、迷ったら動物病院に相談してみてください。
鳥に関しては、必ず事前に動物病院に検査内容を問い合わせるようにしてください。鳥については、残念なことに見ることはできても診ることのできない動物病院というのがまだ多くあるようで、最初のページに書きました体重も測らず触診もしない健康診断を受けたのは鳥さんだったりします(目診だけの健康診断だったようです)。
鳥さんの状態によるとは思いますが、そのう検査までは健康診断でチェックして欲しいと思います。そのう検査では、そのうの中にウィルスや菌がいるかどうかを調べます。ウィルスや菌によりそのうが炎症を起こす「そのう炎」で亡くなる鳥さんは少なくありませんので、健康診断のときには調べておきたいものだと思います。
次週11月17日には、本記事の後編にあたる「動物病院選びの最重要ポイントとは?」にて、健康診断よりも動物病院選びに重要だと思うチェックポイントを紹介します。ペットに詳しいだけでなく、何でも話せて、何でも相談できるかかりつけの動物病院をみつけるためには、あなたに合った動物病院を選ぶことが大事です。