小動物/鳥類の飼い方

鳥用ペレットの選び方

先日、TSUBASA シンポジウムに行って来ました。シンポジウムで行われたいくつかの講演の中で私が特に興味を持ったのは、鳥の栄養に関する講演でした。鳥用ペレットの選び方を知っておいてください。

執筆者:村田 亜衣

先日、TSUBASA シンポジウムに行って来ました。限られた時間の中ではありましたが、興味深いお話を聞くことができましたので、私をはじめ、参加した人たちは勉強になったと思います。いくつかの講演の中で私が特に興味を持ったのは、鳥の栄養に関する講演でした。

果物はビタミン豊富ではない?

ラブバード
可愛い家族だからこそ、ペットのごはんにも関心を持って欲しいと思います。
多くの鳥さんが主食やおやつに果物をもらっています。果物を与える飼い主さんたちは、「果物だからビタミンが多く含まれているはず」と思っているのではないかと思います。

事実、食品成分データベース(このデータベースは、文部科学省の科学技術振興調整費研究「食品成分データベースの仕様等作成に関する実証研究」の一環として開発したものであり、試験的に公開しているものです。)を見てみても果物はビタミンが豊富で、鳥さんだけでなく、私たち人間も多く摂りたい食べ物だと思います。

でもですね。庭になる果物とスーパーで売っている果物では、栄養素の含有量に違いがあるのだそうです。お話されていた方はオーストラリアの方でしたので、オーストラリアでの野生の果物とスーパーで購入した果物との栄養含有量を数値で比較して紹介してくださいました。

日本の果物はまた違うだろうとは思いますが、それでも、スーパーで購入した果物よりも庭で栽培した果物の方が栄養は豊富かもしれません。ではなぜ、スーパーの果物の方が栄養価が低くなってしまうのでしょうか?

正確なところは私にはわかりませんが、スーパーで買ったりんごよりも友達が「実家から送ってきたの」とおすそ分けしてくれたりんごの方がおいしかったことがあります。スーパーに並ぶまでの間に洗われたり、運ばれたりして、その間に栄養価が落ちるのかもしれません(私個人の推理なので、大ハズレな理由かもしれません)。

「果物だからビタミン豊富」と思ってしまうのは危険かもしれません。必要なビタミン類は果物だけで与えるのではなく、ほかのごはんで与えることをメインにし、果物は副食で考える方が安全なのかもしれません。

ペレットは万能ではない?

鳥用ペレット
飼い主にとっては便利なペレット。でも、どれを選べばいいのか悩むものではないかと思います。
最近は鳥専用のドライフード(ペレット)が何種類も市販されていますので、ペレットを与えている人も少なくないと思います。ドッグフードやキャットフードのイメージから、「ペレットを与えていれば問題ない」と思ってしまっている方もいるかもしれませんが、どうもこの考えは危険なようです。

鳥さんは、種類によって栄養素の必要量が変わります。必要量が違う種類の鳥さんに、同じペレットを与えていたらどうでしょうか? 特定の栄養素について過剰症になるか、欠乏症になるかしてしまうでしょう。

鳥の種類によって栄養素の必要量が違うので、1種類のペレットで何種類もの鳥を飼うことは難しいです。鳥専用のペレットだから大丈夫、とペレットの内容を調べずに使うのは危険です。

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