飼育用品もセットされた便利なケージも売られています |
また、「昔使っていたのがあったはず」と、ペットの種類を考えずに昔のケージを使ってしまうと、ペットに快適な環境を与えることができなくなってしまうかもしれません。管理(掃除)のしやすいケージやペットの習性を考慮したケージなど、新しいケージも作られていますので、ケージを買うことだけは検討してください。
ペットの種類で好ましいケージは変わる
ペットショップにいろいろな種類のケージがあるのは、買う人のことを考えているからではありません。ケージで暮らすペットのことを考えているからです。モモンガやリスといった樹上性のペットの場合、高さのあるケージが求められます。ハムスターのようにケージの網を登ることができるペットの場合、落下したときのことを考えると高さの低いケージが求められます。このように、飼うペットによってケージに求められるものは変わるのです。
モモンガにはモモンガにとって快適な環境が作れるケージ、ハムスターにはハムスターにとって快適な環境が作れるケージ、とペットの種類に合わせてケージは選びましょう。
足の裏に毛のあるペット
リスの生態を考えて作られたケージもありました |
平らな床で暮らしていれば、毛がカバーしているので足の裏に怪我をすることはありません(とがった物を踏んでしまうなどの事故は別です)。しかし、床が網目になっている場合、その上を歩くことで足の裏の毛は擦り切れ、カバーしきれなくなってしまいます。そして、足の裏に傷を作ってしまうことがあるのです。
床を歩く、足の裏の弱い動物には金網状の床は好ましくありません。床が網じゃないケージを選ぶか、網底ははずして使うようにしましょう。
排泄量の多いペット
排泄量の多いペットの場合、網状の床は掃除しやすく便利です。網状の床の下がトレーになっていれば、トレーをはずして掃除できますので、ペットへの負担も少なく掃除ができます。しかし、掃除がしやすくってもペットの足に負担となる床ではいけません。こういう場合は、底網をはずして、代わりにすのこを使いましょう。すのこは100円ショップなどで安く買えます。すのこがセットになって売られているケージもあります。
トイレのしつけをしない方がいいペット
手乗りの鳥さんを考えたケージもありました |
鳥類もトイレのしつけはできます。合図に合わせ、排泄するしつけをされた鳥さんに私は会ったことがあります。でも、この鳥さんの飼い主は、トイレのしつけを勧めませんでした。なぜならば、教えてしまうと合図をされるまで排泄を我慢してしまうため、鳥の身体に良くないのだそうです。全ての鳥さんが同じかどうかはわかりませんが、鳥さんは犬のように12時間も排泄を我慢できる動物ではありませんので、常に鳥さんと一緒に居られる環境にない方は、トイレのしつけはしない方がいいでしょう。
鳥類の場合、止まり木がつけられることも大切なケージ選びのポイントになります。手乗りならば鳥さんが出て来やすいように、入り口が大きく開き、固定できるタイプのケージもいいでしょう。
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