小動物/その他のペットの飼い方

あるフクロモモンガの話 ペットとの絆(4ページ目)

我が家のペットであったフクロモモンガの桃太。彼の記録をどこかに残したいためにこの記事は書きました。一人の飼い主と1匹のペットの絆の話です。

執筆者:村田 亜衣

もう会えないと思うと・・・(涙) ▼別れは突然に
2004年12月17日、いつものように桃太に晩ご飯を持って行くと 桃太が私の手から降りなかった。
いつもなら、手には挨拶程度ですぐにごはんに行くのに、である。
姫が私の手に手をかけようものなら、怒る。

危篤だ。

悲しいことに、なぜか私にはそれがわかってしまった。

しばらくケージの中に手を入れたままで桃太を抱いていたのだが、 いっこうに手から降りる気配はないので、桃太を抱いたまま私は部屋を移動した。
仲良し大作戦の間ずっと一緒にいたリビングで、 あのときのポーチを手に替え、私は桃太を胸に抱いていた。
1時間くらいたった頃、今夜は寝ないことに決め、片手がふさがった状態でどうフェレットをケージに入れるかを考え始めた。
いい方法が浮かばないままでいると、手の中で桃太が動いた。
そのまましばらく抱きしめた後、見てみたら桃太は亡くなっていた。
尻尾まできれいに丸まり、まるで寝ているかのような姿で。

犬猫に比べると小動物というのは一緒に暮らす時間が短い。
犬のように見てわかるほど飼い主を慕うことは無いかもしれないし、 猫のように一緒に眠ることも無いかもしれない。
でも、一緒に過ごせる期間は短くても確実に飼い主と小動物の間にも絆は生まれる。

うちに養子にもらったことが失敗ではないかと思うこともあった仲良し大作戦の3ヶ月。
威嚇ばかりされ、仲良くなんかなれないのではないかと思ったこともある。
でも、あれがあったからこそ、桃太は最後の場所を私の胸の中に決めてくれたのだと思う。

飼い主次第で、種類を問わずどんなペットも最高の家族になる。
今の私にはそれがわかっているから、 みなさんにも最高の家族と素晴らしい時間を過ごして欲しいと思う。
うかうかしていると時間はすぐにたってしまうから、ペットのための時間をたくさん作って欲しいと思う。
しっかりとペットとの間に絆を作って、短くても濃い一生をペットにおくらせてあげてください。

【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で人気のペット用品を見るAmazon で人気のペット用品を見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます