小動物/その他のペットの飼い方

あるフクロモモンガの話 ペットとの絆(3ページ目)

我が家のペットであったフクロモモンガの桃太。彼の記録をどこかに残したいためにこの記事は書きました。一人の飼い主と1匹のペットの絆の話です。

執筆者:村田 亜衣

出産に立ち会える喜びもありました ▼子沢山
まだ子供という説明だったのですが、すっかり性成熟していた姫様は 桃太と夫婦になることで、驚くくらいにたくさん子供を産みました。
フクロモモンガの妊娠期間は約16日。
交配を確認したらカレンダーに印をつけるようにしていたおかげで、 姫のお産に立ち会うこともできました。

5mmくらいでしょうか?
ピンクの小さな小さな生き物が姫のお尻の方から出てきて、お腹のフクロへと登っていくのです。
姫は一生懸命お腹を舐めて子供に道筋を知らせます。
その姿は感動的であるものの、手で持ってフクロに入れれば早いだろうに。とも思えてしまいましたが、気が付けば私も足がしびれきった状態になって見ていました。

フクロに移動したベビーは1週間くらいでグリーンピースぐらいの大きさに育ちます。
さらに10日~2週間くらい経つとフクロからはみ出ることがある大きさになります。

姫は1匹だけ産むことが多かったのでしっかりとフクロから出てくるようになるまでには1ヶ月くらいかかりましたが、2匹産んだときはフクロの大きさの関係で、もっと早く出るようになっていました。

群れで暮らす動物とはいっても、お父さんが子育てに参加しない動物も多くいます。
でも、フクロモモンガはお父さんも育児に積極的です。
姫が食事を取る間は桃太がベビーにつきっきりで、私が手を出そうものなら「なに?」と手をつかんで止められてしまいます。
とはいっても「触っちゃダメ!」とは言われません。
自分が確認するためと私に注意させるために手をつかまれていたように思います。

桃太と姫は相性が良すぎて3ヶ月置きにお産を繰り返していました。
このままでは姫が弱ってしまうと判断したため、桃太は去勢しました。
去勢するまでの約2年間に産まれた子供たちは、みな養子に出ました。
新しい飼い主さん宅でタンスから肩に滑空して人気者になっている子や 家族が代わる代わる可愛がりすぎて太り気味の子など、みんな今も可愛がってもらえています。

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